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授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること
記載される場所
この注意書きは「してはいけないこと」の項目に記載されます。このような記載がない場合には特に、不安に思ったお客様に相談をうけるケースがありますが、「してはいけないこと」や「相談すること」の項目に関連する注意書きがなければ基本的には授乳中の女性が服用しても問題はありません。
記載される薬効群とその理由
この注意書きは主に、授乳をしているお母さんが服用することで薬効成分が母乳へと移行し、その母乳を飲ん
だ赤ちゃんに何らかの影響を与えてしまう商品に記載されています。
影響は薬が元々持つ効果や副作用があらわれたり、母乳が苦くなることで飲まなくなってしまったりなどさまざまです。
例えばジフェンヒドラミンを含む風邪薬やアレルギー用薬、睡眠改善薬では乳児の一時的昏睡、アミノフィリンやテオフィリンを含む鎮咳去痰薬では乳児の神経過敏、ロートエキスを含有する胃腸薬では乳児の頻脈などの恐れがあることから注意書きがされています。
気をつけるべきこととお客様へのアドバイス
先述の通り、この注意書きは医薬品の成分が母乳へ移行してしまう医薬品に記載されています。つまり、母乳を赤ちゃんが飲まなければなんら問題はないといえますよね。
近年では人工ミルクを使わず全て母乳で育てるいわゆる「完母(かんぼ)」が良いとされていることで、絶対にそうしなければと頑張ってしまっているお母さんも多いようです。
しかし、体調不良の原因によっては完母を成功させるより、治療を優先する方が赤ちゃんのためになることもよくあります。お母さんを傷つけないよう注意しながらアドバイスをしてみてくださいね。
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