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本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も服用しないこと
記載される理由
この注意書きは、医薬品同士の併用による副作用を防ぐために記載されています。注意書きの文章としては、薬理学的または薬物動態学的に相互作用を起こしてしまう可能性のある医薬品を併用しないよう注意を促すものですが、特に同じ薬効群のものを重ねて使用しないよう記載されることが多いようです。記載方法は「かぜ薬」や「解熱鎮痛薬」などのように比較的一般のお客様でも判断しやすいようになっています。
例えば抗ヒスタミン薬であるクロルフェニラミンやジフェンヒドラミンなどは、アレルギー用薬はもちろん、かぜ薬や乗り物酔い薬などにも含有されていますよね。
しかしお客様は目的とする症状が異なれば成分も全く違うものと認識しがちですし、成分表を見たとしてもどの成分が同じ機序で作用を示すかという判断は困難を極めます。ですので、無意識のうちに同効薬を過量に服用しないようこのような記載になっているのです。
またほとんどの方は違いますが、お客様によっては同じ薬効群の医薬品を同時に使うことでより良く効き、それは良いことだと考えてしまう方もいます。しかしもちろん、同効薬を多く使用すれば副作用も強く現れる可能性が高くなるため、決して併用してはいけません。
医薬品に関する基礎知識だとしても、知らない人がいるのは当たり前のことですし、知らないことを馬鹿にして良いわけでもありません。誰もが知っている当然の「常識」として考えるのではなくお客様に合わせた指導をしてくださいね。
記載される項目
この注意書きは添付文書中の「してはいけないこと」に記載されています。全ての人が守るべき禁止事項ですので、どんなお客様にも理解してもらえるよう指導しましょう。
記載される医薬品
この注意書きは数多くの商品に記載されていますが、特に内服薬のうちいくつもの商品に含有される成分が入っていると記載されます。例えば解熱鎮痛剤、かぜ薬、アレルギー薬、鼻炎用内服薬、乗り物酔い薬、鎮静剤、睡眠改善薬、鎮咳去痰薬、強心薬、貧血用薬、ロートエキスを含有する胃腸薬、瀉下薬があります。
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