登録販売者.com

ログイン 無料登録

現場で役立つ季節の健康ネタ

そろそろ梅雨時!梅雨の健康問題点は湿気・だるさ・食中毒です!

暖かくなったかと思えば、あっという間に気温が30度近くに達するような陽気がやってきました。そうかと思えば、もうそろそろ北海道を除き全国的に梅雨が始まります。

健康問題・対処法

梅雨時期の健康問題は以下のようになりますでしょうか。

1.湿気
こちらは主に、住宅環境などに関わってきます。ダニやカビに要注意!ダニは喘息やアトピ-性皮膚炎、アレルギ-性鼻炎、カビは肺炎や気管支喘息、アレルギ-性鼻炎の原因になることがあります。
【対処法】
換気、掃除に気をつけることが大切。床はできればフローリングが理想だが、カーペットなどの敷物がある場合は、表面だけでなく裏面にも掃除機をかけるなどの工夫が必要。
また、寝具のケアも忘れずに!
2.だるさ・体調不良
そろそろ冷房が使われ始める季節。気候的にも、1日の寒暖差が激しく、気圧の変化も大きいので、人間の身体の調節機能のほうがついていけなくなり、だるさや不調を感じたりします。気温や気圧に関わってくるため、気象病と呼ばれることもありますね。
また、湿気が高い場合、そんなに気温が高くなくても熱中病を起こす可能性がありますので、注意が必要です。
【対処法】
睡眠、食事をしっかりとり、お風呂などではゆっくりと浸かって汗を出すようにする。寒い時のために一枚はおるものを持ち歩くなど温度変化への対応に気をつけ、血行を良くする行動を心掛ける。
水分補給にも注意(常温の水を少しずつ飲むのが良い)。
3.食中毒
梅雨時から夏にかけては食中毒が増えますが、食中毒の主な原因は「細菌」と「ウイルス」。
症状として下痢や吐き気などが出た場合、基本的には早めの病院での受診が適切です。食中毒は、時に命に係わることもありますので、安易な自己判断は避けましょう。
【対処法】

※政府広報オンライン「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント」
http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/index.html

異なる下痢症状時の薬

ちなみに、食中毒の下痢は感染性ですので、OTCの下痢止めなどで止めてはいけません。ウイルスなどを排出しようとする身体の作用だからです。
あまりに症状がひどく、脱水症状を起こしそうな場合などは、医師の指示で下痢止めが処方されることもあります。

これとは別に、OTCのお薬を使える下痢もあります。非感染性のものです。
その原因は、冷えや精神的ストレス、過敏性腸症候群などさまざまです。
OTCの一例を上げます。すべて【第2類医薬品】です。

  • ストッパ下痢止めEX(ライオン)
  • 正露丸(明治薬品/大幸薬品)
  • 新ワカ末A錠(クラシエ薬品)
  • ペロット下痢止め(ゼリア新薬工業)
  • ラクトベリン錠(日邦薬品工業)

形状的におもしろいのは「ペロット下痢止め」でしょうか。フィルム状のお薬で、主な成分は塩酸ロペラミドになります。やはり突然の症状に対応するためか、フィルムの他にもチュアブル錠など水なしですぐに飲めて即効性のあるものが用意されています。

非感染性下痢の場合もやはり安易に止めるのは良くないのですが、大事な試験や会議の時、外出先の電車の中、渋滞中の車中などどうしようもない時はそんなことも言っていられませんよね。生活に不自由が出ないよう上手に取り入れてくださいね。

arrow_drop_up