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登録販売者、採用の現場から

【登録販売者試験対策】泌尿器用薬として用いられる漢方処方のまとめ

登録販売者試験で出題される泌尿器用薬は漢方処方がメインです。漢方処方は含まれる生薬成分が多かったり、難しい漢字が使われていて覚えにくかったり、そもそも作用がピンとこなかったりするため、苦手意識を持っている方も多いかもしれません。今回は、泌尿器用薬として用いられる漢方処方について、覚えるべきポイントをまとめます。

泌尿器用薬の代表的な配合生薬

ウワウルシ

ウワウルシはツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬で、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられます。

利尿作用がありますが、試験に出題されることが多いのは、「ウワウルシは尿路消毒成分として用いられることが多い」ことです。ウワウルシは尿中に排出される代謝分解物が抗菌作用を示します。

カゴソウ

カゴソウは、シソ科のウツボグサの花穂を基原とする生薬です。利尿作用を期待して配合されることが多く、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のある場合にも用いられます。

キササゲ

キササゲは、ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とする生薬です。利尿作用を期待して配合されることが多いです。

サンキライ

サンキライは、ユリ科のケナシサルトリイバラの塊茎を基原とする生薬です。キササゲと同様、利尿作用を期待して配合されることが多いです。

ソウハクヒ

ソウハクヒは、クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬です。キササゲと同様、利尿作用を期待して配合されることが多いです。

クツウ

モクツウは、アケビ科のアケビまたはミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬です。キササゲやソウハクヒと同様に利尿作用を期待して配合されることが多いです。

ブクリョウ

ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬です。キササゲ、ソウハクヒ、モクツウと同様に利尿作用を期待して配合されることが多いです。

ブクリョウは利尿作用以外にも、健胃、鎮静等の作用も期待されて用いられることがあるのも特徴です。

泌尿器用薬の代表的な配合生薬の中で「尿路消毒成分」として出題されるのはウワウルシのみです。それ以外の生薬成分が「カゴソウは、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。」といったように出題されることが多いので、きちんと正誤を判断できるように覚えておきましょう。

また、各生薬の起源についても、そのまま正誤が問われることがありますので、余裕のある人はそれぞれ覚えておくようにしてください。

泌尿器用薬として用いられる主な漢方処方

牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)に適しています。

「尿量減少」「排尿困難、頻尿、むくみ」がキーワードですので、覚えておいてください。

八味地黄丸(ハチミジオウガン)

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、尿漏れに適しています。

「尿量減少又は多尿」が八味地黄丸のキーワードです。「尿量減少」だけでなく「多尿」が気になる場合でも適応となり、実際に試験に出題された部分でもあります。

六味丸(ロクミガン)

体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適しています。

キーワードは、八味地黄丸と同じく「尿量減少又は多尿」。一方、牛車腎気丸は「尿量減少」の人向けの漢方処方となっているのが出題ポイントですよ。

猪苓湯(チョレイトウ)

体力に関わらず、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適しています。

試験対策としてのキーワードは「排尿異常」。また、体力に関わらず使用しやすい漢方処方となっています。

竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)

体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適しています。

「排尿痛、残尿感、尿の濁り」「こしけ(おりもの)」がキーワードですが、あまり細かいものが出題されることは少ないです。

泌尿器用薬として用いられる漢方処方を一つ一つ覚えていくことが難しいかもしれません。そういう場合は、同じ効能効果を示す漢方処方を横断的に覚えていきましょう。例えば、「体力」に着目した場合。猪苓湯は体力の程度は問わずに服用でき、竜胆瀉肝湯は体力中等度以上の人に向いています。それ以外は体力中等度以下の人に向いているため、覚えるべきものは猪苓湯と竜胆瀉肝湯、それ以外と分けて考えることができます。同じグループの漢方処方を「体力」や「重篤な副作用」、「配合生薬」などの点で横断的に見ていくことで、覚えるべきポイントが狭まり、さらに覚えやすくなっていきますよ。

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