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登録販売者、採用の現場から

登録販売者のスキルアップに!! 医療に関わるおすすめの資格3選

2020年の日本人の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳で、過去最高を更新しました。「健康」に気をつかう人が増えている中、新型コロナウイルス感染症拡大などで病院に足を運ぶ人も多いかと思います。そのような世の中において、医療系有資格者の需要はますます増大しているのではないでしょうか。今回は、登録販売者の方にとっても次のスキルアップとして取得をおすすめできる医療系資格を3つご紹介します。

登録販売者にオススメの医療系資格1:医療秘書

医療秘書は、病院などの医療機関で医療事務のような業務に加えて秘書業務を行います。

特にこの日本医師会認定の医療秘書資格は1983年から実施されている資格試験で、解剖生理や医療用語、薬学知識などの医学基礎教科と秘書学、医療情報学、医療保険知識などの秘書専門教科といった多くの知識が要求されます。

  • 主催団体:日本医師会
  • 受験資格: 日本医師会が認めた養成機関の卒業者及び卒業見込みの者
  • 試験日程:年1回(2月)
  • 受験形式:非公開
  • 合格基準:非公開
  • 合格率:約91%

医療秘書の資格は数種類存在しますが、中でも日本医師会主催のこの資格は、資格取得までの道のりが長いのが特徴です。

認定養成機関(専門学校や大学など。通信講座もあります。)において指定カリキュラムを修了した後に試験に合格するだけでなく、秘書検定や情報処理・保険請求事務などの秘書技能に関する検定を別途取得し、その後にやっと医療秘書として認定されるのです。医療秘書は医師などを補佐する重要な職種です。

登録販売者にオススメの医療系資格2:医療事務(医療事務技能審査試験)

いくつか存在する医療事務資格の中でも最も有名なのが「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」でしょう。

医療事務は、医療機関の収入に大きく関与する診療報酬請求に関する業務(レセプト作成等)に従事することが中心です。

もちろん来院される患者様とも直接関わる機会の多い職種であることから、良質なサービスの提供としての患者接遇の技術も求められています。

  • 主催団体:一般財団法人 日本医療教育財団
  • 受験資格:特になし
  • 試験日程:年12回(毎月)
  • 受験形式:在宅試験(実技Ⅰ:患者接遇(記述式)、学科:医療事務知識(択一式)、実技Ⅱ:診療報酬請求事務)
  • 合格基準:非公開
  • 合格率:50~60%程度

医療事務として働くために必須の資格というわけではありませんが、資格取得することで実務に関するスキルがあると認定されることが多いというメリットがあります。

特に試験内容の実技Ⅰでは窓口や電話で適切なコミュニケーションがとれるかを審査され、実技Ⅱでは試験問題のカルテとレセプトを見て誤りがないかどうかを確認するといった実務に近い内容となっています。

また、この日本医療教育財団が主催する医療事務試験において「医科」と「歯科」はそれぞれ別の試験となるので、注意が必要です。

登録販売者にオススメの医療系資格3:歯科助手(歯科助手技能認定)

歯科助手の仕事は、歯科医師や歯科衛生士のサポートだけではありません。患者さんの受付対応や会計業務を行うだけでなく、レセプト作成も担います。

レセプト作成には診療内容をきちんと理解・把握する必要があり、歯科助手も専門性の高い知識が要求されます。歯科医院の数は増加傾向にあり、歯科助手として活躍できる場も増えつつあります。

  • 主催団体:一般財団法人 日本医療教育財団
  • 受験資格:承認を受けた教育機関で所定の教育訓練ガイドラインに適合するカリキュラムで技能を習得した者
  • 試験日程:随時
  • 受験形式:三肢択一式(学科Ⅰ:受付事務に関わる基礎内容、学科Ⅱ:診療介助に関わる専門知識)
  • 合格基準:学科Ⅰ、学科Ⅱそれぞれの得点率90%以上
  • 合格率:非公開

歯科助手には国家試験は存在しませんが、いくつか民間資格が存在します。この日本医療教育財団の歯科助手技能認定では、承認を受けた教育機関で所定の教育訓練ガイドラインに適合するカリキュラムで技能を習得し、修了試験に合格したら「技能認定」されます。

試験内容は、歯科機器・器具等の基礎知識や診療室管理に関するもの、一般的な医学・薬学知識、医療保険制度や診療報酬算定の基礎知識など、多岐にわたっています。

受験資格に「承認を受けた教育機関」とありますが、実際には通信講座もありますので、比較的手軽に学習を始めることができます。

今回ご紹介したもの以外も、多くの医療系資格が存在します。しかし、資格取得だけがスキルアップの手段ではありません。登録販売者として働く中で、日頃から多くのことに興味・関心を持ちながら、新たな知識を身につけ続けることをオススメします。新たな知識をどう活かしていくのかが重要ですよ(今回ご紹介したいずれの資格試験についても、新型コロナウイルス感染拡大等の影響で試験開催日程や受験形式が変更になる場合があります。気になるものは必ず最新の情報をご確認ください)。

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