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登録販売者、採用の現場から

効率良く医学的知識向上を目指すなら、薬学検定がオススメ

お客様から商品の違いを質問されたり、他の薬との飲み合わせを相談されたり……。登録販売者として働く中で、もっと様々な知識を身につけなければいけないな、なんて漠然と思うことはないでしょうか?そうは言っても何から始めたら良いかわからない、効率良く勉強するにはどうしたら良いの?と悩む方にオススメなのが薬学検定の取得。残念ながらあまり有名な資格とは言えませんが、登録販売者の方にはメリットあり!そんな薬学検定について解説します。

薬学検定とはどういうもの?

そもそも薬学検定とは、日本セルフケア支援薬剤師センターが実施している民間検定の一つ。セルフケア・セルフメディケーション推進活動として、正しい薬の知識習得を目的としています。

1~4級に分かれていて、特に受験資格等はありませんので、誰でも好きな級から受験することができます。(もちろん飛び級も可)

各級の試験内容は次のとおり。

  • 1級:2級の試験範囲 + 医薬品相互作用、臨床検査値に関する問題
  • 2級:3級の試験範囲 + 医療用医薬品に関する問題
  • 3級:4級の試験範囲 + 生活習慣病等の家庭医学的な問題
  • 4級:一般医薬品や医療用語に関する基本的な問題

1級ともなれば薬学全般に関する様々な知識が問われますが、過度に難解な問題は出題されません。

いずれも試験は多肢選択(5肢択一)のマークシート方式、正解率80%以上で合格となります。

薬学検定をオススメする理由(ワケ)

先に断言すると「頑張って1級に合格したら○○ができるようになる!」といったメリットは存在しません…。

「じゃあ、なんのために勉強するの??」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、薬学検定の取得はあくまでも「効率良く医学的知識を習得するための方法」の一つだと思ってください。

医師や薬剤師が数年かけて学ぶ膨大な医学的知識。専門書を片手に一人で勉強していくなんて、想像するだけでも大変そうですよね……途中で心が折れてしまいそう。

それでも、薬学検定取得を目指して勉強すれば、高血圧治療薬や糖尿病治療薬、抗がん剤といった一般医薬品では決して取り扱わない薬から、各薬効成分のポイント(作用機序や併用禁忌、特徴的な副作用等)まで効率よく学ぶことができます。

特に忙しい社会人にとって「効率的」というのは、大きいメリットではないでしょうか。

登録販売者にオススメの級

ぜひとも1級取得にチャレンジしてみましょう。

登録販売者試験は薬学検定の2~3級相当と評価されていますし、登録販売者試験では範囲に含まれない医療用医薬品に関する問題が出題されるのは2級以上となります。

これから登録販売者を目指す方やちょっぴり自信のない方は、3級、4級から徐々にチャレンジするのも良いかもしれませんね。

級が上がっても出題レベルは変わらずに出題範囲が広くなるのか、この試験問題の特徴です。

試験の難易度はどれくらい?

難しそうだなと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、1級も2級も合格率は約60%。数字だけを見ると、そこまで難しい試験ではありません。

登録販売者試験の前哨戦として受験される方も多い資格ですので、既に登録販売者として活躍されている方は、比較的気軽に取り組むことができるのではないかと思います。

試験対策としては、公式テキスト、問題集、過去問一式がそろっていますので、隙間時間にテキストをめくってみてはいかがでしょうか。

過去の類似問題が多く出題される傾向ですので、過去問を繰り返して解き、理解を深めていく方法もオススメです。

登録販売者の資格だけをお持ちの方でも、もちろん薬の専門家としてたくさん活躍されているでしょう。ですが、+αの知識があれば接客時にも何か気づきを得ることができるのではないでしょうか。その積み重ねが自身の成長にもつながります。薬学検定取得によって効率的に医学的知識を向上させて、登録販売者としてのスキルアップを目指しましょう。

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