登録販売者、採用の現場から
- ホーム
- 登録販売者、採用の現場から
- 登録販売者の資格を取ったあとは何を勉強すれば良いのか
登録販売者の資格を取ったあとは何を勉強すれば良いのか
情報は常に更新すべき
医療の知識は常に更新され続けていて、新薬も多く出ています。また、この前まで医療用だった薬が第一類医薬品になり、気付いたら第二類医薬品になっていることもよくあります。
今後はセルフメディケーションを推進する時代になってくると考えられているため、スイッチOTC医薬品(医療用からOTC医薬品にスイッチされた医薬品のこと)も今後増えてくるでしょう。
そのため、常に新しい情報を手に入れることはとても重要になってきます。職場の先輩から話を聞いたり、薬剤師がいるお店であれば手が空いた時に聞いてみるのも良いでしょう。
また、それをベースに帰宅後に自分でも勉強ができるとさらに良いです。
ただ、インターネット上の情報の多くはエビデンスが低く、参考にする分には問題ないとしても、そのまま自分の知識として取り入れるべきではない情報も多くあります。
その中からエビデンスのある情報だけを取り入れるためには、厚生労働省のホームページや病院がまとめたページ等信頼できる機関がまとめたものを利用しましょう。
また、新しい情報だけではなく、登録販売者の試験勉強で取り入れたことの復習も交えるとさらに良いかと思います。
分野ごとにインプットする
実際にどこから手をつければ良いのかわからず結局何もしていない、という方は結構多いのではないでしょうか。継続することが大切なため正直どこからでも良いかと思います。
まずは自分の担当売り場から、興味のある分野から、売り上げアップを狙っている分野から等、きっかけはなんでも良いです。まず何か始めてみて、そこから繋げて勉強していくと頭に入ってきやすいです。
例えば花粉症シーズンであれば、まず目の痒みを止める目薬のご案内を出来る様にするとしましょう。
なぜ痒みが起きるか、どんな成分に効果があるのかは試験勉強である程度知っているかと思います。その復習をしつつ、自身のお店にある商品や成分を繋げていき、さらにそこから「こういったお客様にはこの商品が良さそうかな」等とある程度絞っておくと勉強しやすいかと思います。
また、上記のような目の痒みの勉強からドライアイや目ヤニなどに派生しても良いですし、花粉症の点鼻薬や飲み薬について勉強しても良いかと思います。まずはご自身の勉強しやすい方法を見つけてみて下さい。ここで小さめのメモを作るのも現場では役に立ちます。
実際に売り場でアウトプット
病気や薬の知識がインプットされたあとは、それをどうお客様にわかりやすくご説明出来るかが肝になってきます。お客様にはお急ぎの方もいらっしゃるとは思いますが、中には+αの説明まで求めている方もいらっしゃいます。
もちろん最低限しないといけない説明はするべきですが、それ以上を求められた時にお応えできるように出来ると良いです。
また、自分自身で理解したつもりでも実際に質問されるとわからないことも多いです。そんな時はうやむやにせず、逆に勉強のチャンスにしましょう。
素直にわからないことを謝罪してすぐに先輩にバトンタッチするか、調べる時間を頂きましょう。
経験の一つになりますし、その日のうちに軽く復習をして身につけることで次から同じ質問をされた時に焦らず的確に対応できるようになります。
売り場で学んだことや反省はある程度する
お客様の対応をしているとわからないことが多かったり、お叱りを受けてしまって落ち込む日もあるかと思います。
実際、お客様との対話で初めから上手くいくことはほとんどありません。ベテランの方でも何回も何回も繰り返してやっとできるようになります。
出来る限りその日のうちに、5分でも良いので反省と今後に活かせることを考えると次に繋げやすいです。
勉強の時に使ったノートやメモに付け加えても良いと思います。ただ毎日だと疲れてしまうため、ある程度無理のない範囲で続けることが大切です。たまには自分を甘やかしましょう。
関連記事
-
登録販売者になりたい人へ
登録販売者試験対策! 酔い止めはその成分と副作用が覚えるポイント!
そもそも乗り物酔いってなに? 乗り物酔いとは、乗り物の動きや振動によって起こる一過性の病的反応のことを言います。主に吐き気、嘔吐、だるさ、冷や汗などの症状が起こります。 2歳頃までは脳や三半規管の働きが未発達なため、一般 […]
-
登録販売者、採用の現場から
知っておきたい疾患知識 ~骨粗しょう症~
骨粗しょう症について そもそも、骨粗しょう症とは骨密度が低下して骨がスカスカになり、骨折を起こしやすい状態であることを言います。 骨粗しょう症により骨がもろくなると、転びそうになって手をついたり、くしゃみをしただけのよう […]
-
登録販売者になりたい人へ
【登録販売者試験対策】妊娠と薬の影響を理解しよう! 妊娠検査薬の仕組みってどうなっているの?
妊娠と薬の影響 妊娠中に薬を使用することは良くないと漠然と知っているとは思いますが、特に注意をしなければならない時期があります。 通常、妊娠週数は最後の月経が始まった日から起算されて計算します。(妊娠が成立した日を厳密に […]
-
登録販売者、採用の現場から
医薬品の安全性に関する情報について:イエローレターやブルーレターって?
緊急安全性情報(イエローレター)とは 緊急安全性情報が作成される時 緊急安全性情報(イエローレター)は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に、厚生労 […]
-
登録販売者、採用の現場から
乾燥の季節到来。乾燥対策をしない場合のデメリット!
そもそも「乾燥」している状態ってどれくらいの湿度? 一般的に湿度が40%以下になってしまうと「空気が乾燥している」と判断されることが多いです。東京都の平均湿度は約50%ですが、冬はより湿度が下がります。 地域によってはさ […]
-
登録販売者になりたい人へ
登録販売者になりたい人向け! 登録販売者になるメリット5つ
メリット1:就職や転職に有利となることが多い 言わずもがな、登録販売者は医薬品販売に関する資格の一つです。 現在、国が推進しているセルフメディケーション(自分の健康管理は自分で行う)として、一般用医薬品を適切に用いること […]