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冬だから仕方ない、では片付けたくないしもやけ治療のアドバイス

赤く腫れ、かゆくてつらいしもやけ。雪遊びをしたときだけ程度ならば我慢でも済みますが、毎日水仕事を行うお客様などにとっては生活に大きな支障がありますよね。今回はスキンケアの中でも、しもやけに注目して考えてみましょう。

しもやけにおすすめしたい商品と日々のケア

しもやけには専用の医薬品というより、乾燥、ひびわれなど全体的なスキンケアをしつつ治す商品が販売されています。

特にしもやけを治療したい場合は、ビタミンE(酢酸トコフェロール、トコフェロール酢酸エステルと記載される場合もある)やヘパリン類似物質が配合された商品を選ぶようにしましょう。

そもそもしもやけは、手足などの末端部が冷え、血行が悪くなることで起きますので、これらの末端部の血流を改善する成分が有効なのです。外用薬でクリームタイプなどの商品をおすすめし、マッサージをしながら丁寧にすりこむとより良いことも指導しましょう。

指先だけでなく両手足や体幹全体など広い面積への使用希望があるお客様には、有効成分は少なくなりますが第2類ではなく医薬部外品など弱めの商品をおすすめするほうが良いでしょう。

特に症状がひどい箇所には強めの医薬品を使用するといった使い方でもかまいません。また、冷えが原因ですので温めることも重要ですが、熱いお湯での入浴など急激に温める方法はかえって強いかゆみを起こしてしまうため注意が必要です。

毎年ひどいしもやけに悩むお客様には内服薬

今年たまたましもやけになってしまった、というお客様には外用薬のクリームなどが良いですが、もし毎年しもやけがひどく困っている場合には予防的な内服薬の使用もおすすめできます。ビタミンEが配合された医薬品やサプリメントをしもやけができる前の秋ごろから飲み始めることで、症状を緩和することができます。

この場合、数ヶ月間使用し続ける可能性がありますので他に治療中の疾患がある場合は念のため医師に確認するよう伝えましょう。

その他、ぬれた手袋や靴下はなるべく早く交換する、ぬれてしまった部分の水分をすばやく拭き取るなど生活を少し変えると予防できることもありますので、そのようなアドバイスをしてみても良いですね。

昔から冬はこんなもの、と諦めてしまっているお客様にはぜひ良い商品を提案し、冬を楽に過ごして貰いたいですよね。日常的に水仕事をするお客様はしもやけだけでなく、あかぎれやひびわれなどに悩んでいるケースも多いため、状態を見ながら、合わせてケア方法を伝えてみましょう。

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