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登録販売者試験にもでる! アレルギー反応は何故おこるのか?
アレルギー反応とは
私たちの体には自分の体の成分と異なる物質(細菌、ウイルス、食物、ダニ、花粉など)が体内に入ってくると「異物が入ってきた」と認識してその異物を排除しようと攻撃する仕組みがあります。
これを免疫と呼んでいますが、アレルギー反応も免疫反応の一部だと考えられています。この異物を排除しようとする時に、異物だけではなく自分の体も傷つけてしまう反応をアレルギー反応と呼んでいます。つまり、アレルギーは体を守る反応ですが、「諸刃の剣」と言えるかもしれません。
アレルギーに関する登録販売者試験の問題例
2019年の首都圏過去問をみると以下のような問題がありました。
ショック(アナフィラキシー)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 医薬品によるショックは、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きる可能性が低い。
- 発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴である。
- 一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、むくみ(浮腫)、吐きけ、顔面蒼白等の複数の症状が現れる
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 医薬品によるアレルギーは、外用薬では引き起こされることはない。
- 医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物も、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る。
- 医薬品によるアレルギーを起こしたことがない人は、病気等に対する抵抗力が低下している状態でも、アレルギーを生じることはない
参考URL:https://www.35189.jp/test/shutoken_h29/
このようにアレルギーの問題は頻出です。今後はアレルギーの分類まで出題されるかもしれませんので、アレルギーの分類もこの際確認しておきましょう。(ちなみに答えは上の問題がb、cが〇、下の問題がbのみ〇です)
アレルギーの分類
アレルギーの分類には4種類あります。
I型アレルギー
I型アレルギーは即時型アレルギー(アナフィラキシー型)と呼ばれ、1回目のアレルゲンの侵入で作られた抗体(IgE)が2回目以降のアレルゲンの侵入によって反応(血管拡張・浮腫・炎症)を起こすことで発症します。主な疾患としては花粉症や食物アレルギー、蕁麻疹が挙げられます。
II型アレルギー
細胞障害型と呼ばれます。抗原に対して作られた抗体が、赤血球や白血球、血小板などの身体の細胞を破壊してしまうアレルギー反応です。主な疾患は、自己免疫性溶血性貧血や血小板減少症、重症筋無力症などが挙げられます。
III型アレルギー
免疫複合型と言われます。抗原と抗体が結合したもの(免疫複合体)が全身の血中をめぐっているうちに腎臓や肺など の臓器に付着して炎症を起こしてしまうアレルギー反応です。主な疾患は、糸球体腎炎や慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどが挙げられます。
IV型アレルギー
遅延型(細胞免疫型)と呼ばれます。抗体がTリンパ球に作用することがきっかけで炎症が起こるものです。主なものは、臓器移植の拒絶反応や接触性皮膚炎などが挙げられます。
接客時に考えること
上記にアレルギーの分類についてまとめてみましたが、「理解できない」「意味わからない」「何が大切なの?」「登録販売者にはここまでの知識は必要ないのでは?」と思ったのが正直な感想だと思います。
どれも正しい反応だと思います。では、現場の登録販売者は何を知るべきなのか。「アレルギー反応は非常に複雑であり、専門家でないと詳しくわからない」ということでしょう。
すなわち、アレルギー症状を改善したくて御来局されたお客様が「花粉症です」「虫さされです」とお話しされた場合は良いのですが、「よくわからないけど湿疹がでた」「何を使っても湿疹が治らない」「何か薬を飲んで息苦しい」などの原因不明な状況では受診を促すのが一番良いということです。
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