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登録販売者、採用の現場から

目が赤い! どの目薬を選ぶべき!?

目のトラブルは、現代において誰もが一度は経験したことがあると思います。普段生活をしている上で、私たちの目はパソコンやスマートフォンの使用や紫外線によって疲れ果てています。また、コンタクトの使用や冷房・暖房による乾きによりトラブルが起きることもよくあるかと思います。一言に「目が赤い」と言っても、市販の目薬で対処できる場合と、すぐ受診した方が良いものもありますので、今回はその見分け方も一緒にまとめてみました。

白目の一部分がべったり赤くなってる!

目の赤みにも種類があり、大きく2種類に分けられます。

まずひとつ目が『出血』です。

出血とは結膜下出血とも呼ばれ、白目の部分の下で血管が破れ出血してしまっている状態です。

黒目を囲うように真っ赤になったり、白目の一部分だけべったりと赤くなる状態のことを言います。

この出血の場合はぶつけた場合でなければ治療をしなくても自然に治ることが多いため、1週間程度様子を見てみて良くならなかった場合は病院へ行ってみても良いかと思います。

しかし、ぶつけた場合や血液系の持病がある方は念のためすぐ病院へ行くようにお伝えしましょう。

白目の部分が線状に赤い!

2つ目は一般的によくみられる『充血』です。

寝不足でも充血が起きる為、多くの方が経験したことがある症状です。

目が血走り、白目のところが細い線状に赤くなることが多いと思われます。お客様にご案内する時は見た目でも判断出来るため、まず出血か充血かを確認してからご案内することが望ましいです。

充血が起こる原因ってなに!?

充血が起こる原因は様々ですが、寝不足や飲酒、パソコンやスマートフォンの使い過ぎによる目の疲れ、乾燥、長時間の紫外線、目への異物混入、目の擦り過ぎなどが主な原因だと言われています。

そして、これらが要因となって白目の部分(結膜)が傷つき、目の血管が広がったり炎症反応が起きてしまうことで充血が起きます。

どんな目薬をご案内すればいいの?

充血が起こった原因によってもご案内方法が変わってくるため、お客様への聞き取りが重要になってきます。

寝不足や疲れの場合

まずは目を休ませてあげることが最適です。寝不足を解消して休息を取ったり、パソコンやスマートフォンを見る時間を減らしてみたりすることがまず第一です。

仕事や勉強で使用しないといけない場合はブルーライトカットのメガネを使用したりと対策を取ることも大切です。

休ませることが難しい場合で充血を良くしたい場合は、広がっている血管を収縮するために塩酸ナファゾリンや塩酸テトラヒドロゾリンが入っている目薬で充血を良くすることが出来ます。

ただし、慢性的に使用することは避けるべきなので、点眼をしても充血が続く場合は上記の薬を一旦やめて受診するようお伝えしましょう。

コンタクトレンズ使用や乾燥が原因の場合

この場合は充血を治すよりも原因を改善してあげないとまた起きてしまう可能性があります。

塩化ナトリウムが入っている目薬によって乾燥が改善されるためまずはこちらをご案内すると良いです。

また、最近は粘性の高い目薬も増えているので、それをご案内することも効果的かもしれません。もちろん、市販薬でも良くならない乾燥の場合は受診するようお伝えしましょう。

長時間紫外線を浴びたり、炎症が起きて痛みが多少ある場合

炎症が起きてしまっている場合、まずはその炎症を改善してあげる必要があるため、グリチルリチン酸やイプシロン-アミノカプロン酸、プラノプロフェンが配合されている目薬の使用で改善する可能性があります。

病院に行くべき症状はどんな症状!?

症状によってご案内するべき商品が違うことを説明しましたが、その中でも目薬を販売せず、すぐ受診が必要な時があります。

明らかに痛みが強い場合や強い痒みがある場合、血液疾患を患っている場合、今までに感じたことのない症状の場合、市販薬使用後も改善されない場合など、お客様の話を伺っていて違和感を感じた時はただ商品を販売するのではなく、受診を促したほうが良いでしょう。

判断に悩んだ場合は、先輩や薬剤師に相談してみるのも1つの手です。

予防するにはどうすればいい?

充血を予防するためには、まずは体調管理をきちんとすることです。

寝不足には注意しましょう。また、現在スマートフォンやパソコンは必要不可欠なものになっていますが、ご自身で1日に使用する時間を決めたり、ブルーライトカットのメガネを使用したりと出来る限り使い過ぎないよう意識をすることが大切です。

さらに、外に出る場合サングラスをかけて紫外線から目を守ったり、コンタクトレンズの使用は1日8時間以下にしたりすることで充血だけではなくドライアイの予防にもなります。

今回は、充血の原因とその症状、原因による対応の違いをお伝えしました。また、日々の意識を変えることで予防が出来ることもお伝えしました。予防法は目薬の販売時にお客様にプラスアルファとしてお伝えすることで喜んで頂けたり、ご自身のキャリアアップに繋がったりします。きちんと症状を伺って、その方に合った医薬品をご案内できるよう日々勉強しましょう。

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