登録販売者になりたい人へ
- ホーム
- 登録販売者、採用の現場から
- 登録販売者になりたい人へ
- 登録販売者になるか悩んだ時に見る記事
登録販売者になるか悩んだ時に見る記事
登録販売者とは
2009年に誕生した資格であり、登録販売者試験を合格した後に都道府県知事の登録を受けた者が登録販売者と名乗ることが出来ます。
体裁を特に気にされる方は登録販売者が「国家資格」かどうか気になる方もいると思います。インターネット上では様々な見解が飛び交っていますが、実際には「国家資格」という言葉の定義が明確に決まっていない為、厚生労働省や日本医薬品登録販売者協会にもはっきりと断言できないようです。
ただし、登録販売者試験は都道府県知事の行う試験であることから「都道府県に認められた公的資格」ということは間違いないでしょう。薬剤師の試験が「薬剤師国家試験」と呼ばれているのは厚生労働省が所管している為だと考えられます。
2009年に誕生したまだ歴史の浅い資格ではありますが、年々その需要や人数も増加し、社会的意義も高い仕事内容ですので、誇れる資格であることに間違いはありません。
登録販売者試験とは
すでに記述しましたが、登録販売者試験とは都道府県知事の行う試験です。以前は試験を受けるための実務経験や学歴が必要でしたが、2015年以降にはその制度は無くなりました(※ただし一人で売り場に立つためには、直近5年間で1920時間以上、かつ24ヶ月以上の実務経験が必要になります)。
試験の合格率は全国平均で約43.9%となっていますが、都道府県が行う試験である為、都道府県ごとに平均も違います。さらに年に1回の試験となっていますが、試験日程や試験問題が都道府県ごとに違う為、様々な場所で受験する方もいらっしゃいます。
公的資格ではありながら、誰にでも多くのチャンスが与えられた試験だと思います。
出題範囲に関しては、今現在お持ちの参考書に詳しく載っていると思います。
登録販売者の資格を活かせる場所
幅広い職場でその資格を活かすことが出来ます。今では、コンビニやホームセンター、家電量販店までもが医薬品の販売を始めました。今後も「え、ここでも薬が買えるの?」というような場所で登録販売者が活躍する日が来るかもしれません。そのように想像すると取っておいて損は無い資格に思えてきます。
薬剤師と登録販売者の違い
薬剤師は処方箋医薬品から一般用医薬品のすべてを取り扱うことができますが、登録販売者は第二類(指定第二類を含む)と第三類医薬品のみを販売することができます。
注目すべきは、一般用医薬品のなかで第二類(指定第二類を含む)と第三類医薬品は約9割を占めているということです。すなわち、登録販売者は一般用医薬品のエキスパートにもなれるということでしょう。
登録販売者の強み
調剤薬局併設のドラッグストアの場合は、ドラッグストア側に薬剤師が常時勤務していることは少ないと思います。
その為、一般用医薬品に関しては登録販売者のほうが知識もあり、一押し商品(その店舗で売りたい商品等)のご紹介も上手であることが多いと感じます。
また、薬剤師の方々は調剤で非常に忙しく一般用医薬品のご案内は難しいと思います。だからこそ、登録販売者という資格が非常に大切になってくるのです。
登録販売者の弱み
弱みは薬剤師と比較して医療や処方箋医薬品の知識が乏しいことだと思います。お客様が持病を持っている場合や副作用歴がある場合、他の薬を飲んでいるとお話しされた場合などに困ってしまうことが多いと思います。
この弱みは、知識不足という点で考えると越えがたい壁だと思います。しかし、実務経験を積むことで対処(少し時間を貰って調べることや、良好な関係を築いた薬剤師に聞くこと等)の方法が見つかるかもしれません。
もちろん、薬剤師にだって手に負えないような質問もありますから、少しずつ経験値と知識を増やして弱みを改善していきましょう。
関連記事
-
登録販売者、採用の現場から
抗アレルギー薬に配合されている生薬成分や漢方薬とは?
過去問(福井県) 今回は過去問を解いて解説をするスタイルで進めていきましょう。この問題分かりますか?漢方は苦手な方が多いのでしっかりと勉強してまわりと差をつけましょう。 問45 平成30年度登録販売者試験問題(福井県)よ […]
-
登録販売者、採用の現場から
小児・成人・高齢者の薬物吸収・分布・代謝・排出の違いとは?
まずADMEとは? ADMEとは、体内に薬が投与されたあと、吸収されて血液中に入り、身体全体(一部)に分布し、肝臓で代謝され、尿中(糞便中)に排出される過程のことを言います。 吸収(absorption)、分布(dist […]
-
登録販売者になりたい人へ
登録販売者試験対策「人体の機能 〜消化器編(後編)〜」
膵臓 ▷膵臓には消化酵素を分泌する機能だけでなく、ホルモンの分泌まで関わっている〇か×か。 このような問題が出てきた時に瞬時に回答が浮かび、細かく説明が出来るのであればもう言うことはありません。 正解は〇なわけですが、一 […]
-
登録販売者、採用の現場から
今更聞けない。医薬品のリスク分類とその違いを復習しよう。
要指導医薬品とその取扱い リスク分類 以前は要指導医薬品という分類はなく、一般用医薬品の分類の中に一類・二類・三類という分類があるだけでした。 しかし、現在は「劇薬」や「医療用医薬品から一般に販売できるようになった医薬品 […]
-
登録販売者になりたい人へ
登録販売者試験にも出題される口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に配合される生薬・漢方処方とは?
登録販売者試験過去問 (平成30年 京都府 午前) 問33 口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に配合される生薬成分及び漢方処方製剤 に関する記述について、誤っているものはどれか。 ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・ト […]
-
登録販売者、採用の現場から
殺菌・消毒・滅菌・除菌・抗菌・・・製品に表示される言葉、何が違う?
殺菌とは 簡潔に言うと、文字通り「菌を殺す」ことです。 登録販売者試験問題作成に関する手引きでは、「殺菌・消毒は生存する微生物の数を減らすために行われる処置」と記載されています。 ただし、その対象(どんな菌やウイルスに有 […]