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登録販売者ドタバタ劇場

悩んでる人も多い歯槽膿漏。予防策と、治療薬のアレコレ

歯茎が腫れて痛い…という経験をした方は多いと思いますが、今回のお題は悩んでいる方が増えつつある「歯槽膿漏」について。ひどくなれば歯も抜け落ちて、手の施しようがないという重症にもなり兼ねない怖い病気なんです。

歯槽膿漏は、そもそもどんな症状?

最近さらに増えつつある「歯槽膿漏」は、一般的に歯茎が腫れたり、膿が出ることにより、歯茎がブヨブヨとした状態になり歯が揺れるといった症状を指します。治療をせずほっておくと、最悪の場合歯も抜け落ちてしまい、手術さえ受けられないケースもある恐ろしい病気。

その名の通り、歯を支えている骨である歯槽から、膿が漏れ出して起こる歯槽膿漏は、基本的にドラッグストアにあるような商品での完治は難しく、初期症状の改善、もしくは予防という概念で捉えておくのが肝心です。重度の場合、歯医者での治療が必須となるので、しっかりと受診を促しましょう。

歯槽膿漏用歯ブラシと歯磨き粉の効果は?

では実際ドラッグストアにある歯槽膿漏対策の商品について見てみましょう。最近ますます種類も増え、歯磨き粉はもちろん洗口液、塗り薬、飲み薬とラインナップも豊富で、様々な商品を併用しつつ対策されている方が多くいらっしゃいます。

基本成分としては、歯茎の腫れや出血、痛みや口臭を緩和する効果が、これらの商品には含まれており、併用して歯槽膿漏用の柔らかく細かい歯ブラシで歯茎をマッサージするのがオススメ。また同様にしっかりと歯垢を落とし、口腔内の細菌を減らすことも歯槽膿漏改善のためには大切です。

排膿散及湯エキスを使った飲み薬も

また登録販売者として知っておきたい知識として、歯槽膿漏に効果的な飲み薬もあるということ。種類の方は限られていますが、大手メーカーからいくつかの商品が発売されています。

その主成分として配合されているのは「排膿散及湯エキス」というもので、この成分は化膿を伴う初期の皮膚疾患や、歯肉炎、扁桃炎、蓄膿症などにも使われており、歯槽膿漏の症状にも最適。炎症を抑え、利尿作用を高めることにより膿を排出してくれる排膿散及湯エキスは、その他歯槽膿漏改善の歯磨きや塗り薬とも併用できるので、是非ともオススメしてみましょう。

歯槽膿漏のみに限らず「病院に行くのがイヤ」という理由で、問題を抱える患部を放置しておくと、後々取り返しのつかない事態になることは安易に想像できると思います。登録販売者はドラッグストアにある薬の説明だけが仕事ではなく、状況に応じては受診を促すのも仕事の一つ。知識が増せば、より説得力も上がるので、しっかりと各症状について勉強してみましょう!

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