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もしかして?自覚できる重大な副作用の初期症状②

辛い症状を緩和してくれる医薬品は非常に便利で役立つもの。しかしその副作用が起きてしまった時には、なるべく早く正しい対処をしなければなりません。前回に引き続き今回も、重大な副作用の初期症状について考えていきましょう。

比較的想像しやすいアスピリン喘息

この副作用は「喘息」とついているため、一般のお客様も比較的症状を想像しやすいようです。アスピリンや似た構造をもつ医薬品を使用することで、使用後数分~1時間以内で咳やゼーゼーする喘息発作、呼吸困難に陥ります。また喉の症状だけでなく、鼻水や鼻づまりからはじまることも多くあるようです。

なんだか難しい間質性肺炎

薬の副作用でカンシツセイハイエンという言葉は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際どのような症状が起きるのかは難しいですよね。この副作用ではまず風邪のような発熱、倦怠感、咳といった諸症状が続きます。

その後痰のからまない空咳が増え、少し動いただけでも息切れがするようになります。何週間もずっと風邪をひいているようで治る気配がない、と相談されたら可能性を疑ってみても良いでしょう。

血液障害は例を挙げて注意喚起

血液への障害は発熱や全身の倦怠感、喉の痛みなど他の副作用とも共通する症状に加えて、出血しやすくなる症状があります。出血しやすいといってももちろん、皮膚から突然血が出てくるわけではありません。

歯を磨いたときの歯茎からの出血が増え、止まりにくくなったり、鼻血が出やすくなったりすることが多いようです。男性のお客様で、ヒゲを剃った時に血が止まりにくかったことから発覚したことも。また、少しのことで内出血し、青あざが身体のあちこちに出来てしまう場合もあります。

接触性皮膚炎と光線過敏症

主に湿布やゲルなどの外用消炎剤を貼ったり塗ったりした時に出現する副作用です。医薬品を使用した部位に強いかゆみや発疹、腫れなどの症状が現れます。

ひどい場合は水疱やただれなどより激しい症状になる他、使用部位だけでなく全身に発疹等が拡がることもあります。光線過敏症は使用部位を紫外線にさらすことで起こりやすくなりますので、事前にしっかりと指導して副作用を予防しましょう。

大抵の副作用は、はじめのうち原因がよく分からないまま現れます。もしかするとお客様がこれだ、と持ってくる薬が原因ではないかもしれません。相談を受けたら、登録販売者としてあらゆる可能性を考え、受診勧奨や使用の中断など的確な判断をしてくださいね。

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