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もしかして?自覚できる重大な副作用の初期症状①

どんなに"優しい"薬でも起こる可能性がある副作用。心配するお客様も多いですよね。しかし副作用が起きてしまった場合、実際どのような症状が現れるのかは意外に知られていません。今回は重大とされる副作用4つの初期症状を紹介します。

激しいアレルギー症状によるショック

アナフィラキシーショックとも呼ばれ、食物アレルギー同様、激しいアレルギー症状が起こります。近年ではニュースでも度々報道され、名前は一般的に知られるようになりました。この副作用は使用後数秒~数分程度でじんましんや息苦しさが現れます。

顔色が青白くなったり、冷や汗が出たりしますが何より危険なのは呼吸ができなくなること。喉が腫れて気道を塞ぎ、呼吸困難に陥ってしまいます。もしこのような症状が現れたら一刻も早く救急搬送する必要があります。

副作用として有名なスティーブンスジョンソン症候群

SJS症候群と略されたり、より酷い症状をTENと言ったりします。発疹や発赤からはじまり、火傷を負ったような水ぶくれが全身、特に口や目の周り(粘膜部)に現れます。

もちろん発生頻度は低いですが、風邪薬や解熱鎮痛薬など多くのお客様に使用される医薬品でも起こる可能性がありますので、決して他人ごとではありません。原因となる医薬品の使用をやめてもすぐには治癒しない場合もありますので、このような症状に気がついたら必ず受診しましょう。

実際何が起こるの?肝機能障害

さまざまな薬の代謝を行う肝臓には負担がかかりやすいもの。回復力も高いため通常問題にはなりませんが、薬の中でも特に肝機能を障害してしまうものがあります。こうした薬による肝機能障害では、まず全身がだるくなり黄疸があらわれます。

黄疸は肝臓が正常通りにビリルビンを処理することができなくなり、皮膚や白目が黄色っぽく見える病態です。自分ではなかなか気付きにくいため、家族や周りの人に指摘されるほか、別の用件で受診した時に発覚することも多いようです。

漢方薬の飲みすぎ?偽アルドステロン症

カンゾウを含む漢方薬を複数種使用するなどの場合に起きやすい副作用です。手足がむくむ、尿量が減る、血圧が高くなるなどの症状があらわれます。身体の中に水分を溜め込み、心臓に負担がかかるため、もともと心機能が低下している方は要注意です。

お客様に〇〇が起きる可能性があります、と説明してもどのようなことが起きるかを知らなければお客様も困ってしまいます。次回、別の4つを紹介しますのでそちらも読んでみてくださいね。

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