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現場で役立つ季節の健康ネタ

これにも季節が関係してくるそうです~冬の頭痛のお話~

頭痛で悩まれてお薬を求めて来られる方は、どこの医薬品売り場にも多いと思います。日本人の3~4人に1人が「頭痛持ち」と言われているそうですので、どこの店頭にも「頭痛薬」「鎮痛剤」がたくさん並んでいるのも当然といった感がありますね。

冬におこる頭痛の原因

この頭痛ですが、なかでも「緊張型頭痛」と「片頭痛」において、冬季にひどくなると言う方が少なくないようです。緊張型頭痛の原因と考えられるのが、精神的・身体的ストレスや筋肉の緊張など。身体的ストレスの中には、肩こりが含まれます。寒い時期には血流が悪くなったり、筋肉が萎縮したりするのに加え、重い衣服によって肩こりが悪化したりもしますので、それが一因と考えられているようです。

片頭痛の場合は、寒い外から温かい室内に入るなど、急激な温度の上昇が脳の血管を広げ、血管周りの三叉神経が刺激され、痛みを引き起こすのではないかと言われています。また、冬は気象条件的にも低気圧に覆われることが多く、日照時間の短さが原因ではないかと言われている冬季うつ病などもあり、気圧や気象の変化に敏感な方はこれらにも影響を受けるようです。

三大痛の一つとして言われている頭痛!?

今回、調べていくなかで、その他の頭痛として「群発頭痛」というものもあったのですが、これの説明文がすごかったんです。「お産などよりも痛いとされ、心筋梗塞、尿路結石、と並び生きているうちに味わえる三大痛の一つとされ、別名「自殺頭痛」とまで呼ばれている(by wikipedia)」生きているうちに味わえる三大痛の一つって!びっくりですね。

ちょっとどんな痛みなのか想像もつきません。そのあげくに発症のメカニズムがまだ明らかになっていない点が多いので、確実な対処法もない状態です。そこまでの激痛はともかくとして、往々にして頭痛はとても身近な症状です。むしろ一回も頭痛を覚えたことがないという方のほうがめずらしいのではないかと思いますが、軽い頭痛でもやはりその原因や症状はさまざまです。

ありふれているので、てっとり早く頭痛薬などで治めてしまう方も多いのだと思いますが、基礎疾患のない一次性頭痛の場合はそれであまり問題はなくても、別の原因疾患による二次性頭痛である場合、多いに問題になってしまいます。

最近のOTC鎮痛剤はとても優秀で、ずっとそれで症状を抑えていたために、病院にきた時には症状が随分重くなっている人も多いと、看護師さんより伺ったこともあります。あまりにも激しすぎる頭痛や、長期に渡る頭痛などは、漫然と長く鎮痛剤を飲み続けるのではなく、医療機関を受診することが大切です。

冬季頭痛の対策!

特に、冬季の頭痛の医薬品以外の対応策としては、
「緊張型頭痛」:頭・首を冷やさない。頚部・側頭部の筋収縮を起こさないよう血行をよくする生活習慣を心掛ける。睡眠をしっかり取る。

「片頭痛」:血管を広げる作用のあるポリフェノールを含んだ赤ワインやチョコレートを避ける。外では厚着などで温かくし、室内のエアコンの設定温度に気をつけるなどして、室内と室外の温度差をなくすようにする。睡眠不足・睡眠のとり過ぎにも注意する。
などが、あげられるようです。

風邪薬、鎮痛剤などは、常備薬として購入されていくお客さまも多いことと思います。種類も多くてどれを服用すればいいか悩まれる方も多く、飲み方、症状へのご説明、改善しない場合の受診のタイミングなど、ポピュラーだからこそ、登録販売者のアドバイスが大切になる医薬品ですね。

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