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「成分と作用」から読み取れること

主にその医薬品に含まれる成分名と量、複数の有効成分が含まれる場合にはそれぞれの作用が簡単に説明されています。医薬品としての有効成分だけでなく、添加剤も記載されていますので、添加剤による疾患やアレルギーが心配な場合もこの項目を確認しましょう。

「成分と作用」の記載事項

項目名は商品や製造販売元によって異なり、「成分と分量」などがあります。成分量は総合感冒薬など通常数回使用する商品は1日分の総量、解熱鎮痛剤など頓服的に使用する商品は1回分を記載する場合が多く、「○錠中 □□ mg」のように表記されています。

情報としての活用方法と注意すること

総合感冒薬とアレルギー用薬などを同時に使用したいと相談されたときに、同じ成分や似た成分が含まれているかのチェックに活用することができます。

また、記載された含有成分の量や比率を見ることで、ある程度の強弱やその商品が売りとする作用を知ることもできます。

このように商品の選択や比較には非常に有効な情報ですが、同じ成分でも表記が少し異なる場合があることに注意しましょう。

見落とし・見間違いの注意例

例えばアレルギー症状を抑える「クロルフェニラミン」ですが、商品によって「クロルフェニラミンマレイン酸塩」や「マレイン酸塩クロルフェニラミン」などいくつかの表記方法があります。異なる表記であっても、うっかり見落とすことのないように注意してくださいね。

もう一つ注意したいことは成分の単位です。有効成分の量はたいてい「g」か「mg」で示され、同じ量含まれているにもかかわらず商品によって「1 g」だったり、「1000 mg」だったりします。

難しい計算が必要になる場合はほとんどありませんが、医療現場では単位による計算間違いが原因で大きな事故に繋がる例も多く報告されています。くれぐれも見間違いには注意しましょう。

総成分量と錠剤の総重量は大きく異なることも!

ちなみに一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、錠剤の内かなりの割合が賦形剤(ふけいざい:添加剤の一種で医薬品を飲みやすい形に整える役割)などの添加剤でできていますので、記載された総成分量と錠剤の総重量は大きく異なる場合があります。

また、成分量を示す表の上に「白色~灰白色の錠剤」や「白色の素錠」などのように剤形が記載されていることもあります。

普段それほど気にする情報ではない事でも、お客様により「絶対に水なしで飲みたい」など強く希望される方もおり、その場合は剤形が重要となりるなど、必要になったときに項目を確認できるよう覚えておくと良いでしょう。

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