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くしゃみ、鼻水が多いお客様には内服薬から選択

かぜやアレルギーによるくしゃみや鼻水。辛いですよね。特に花粉症などのアレルギー症状ではいつまでも出続ける鼻水に辟易としてしまいます。皆さんはこのようなお客様に普段、どの商品をおすすめしていますか?今回は鼻炎症状の中でもくしゃみ、鼻水に注目して考えてみましょう。

とまらないくしゃみと鼻水には内服薬

鼻炎症状に対する医薬品の基本的な考え方としては、主にくしゃみと鼻水に悩んでいる場合は内服薬、鼻づまりに悩んでいる場合は点鼻薬をおすすめすると良いでしょう。

くしゃみと鼻水の症状は継続しているだけで体力を奪われてしまいますので、まず症状自体を止めることを重要視して内服薬を選ぶのです。

内服薬の中で選択するポイントは1日に飲む回数と眠気の副作用に対する考え方。ライフスタイルによって薬を1日1回にした方がいいのか、2回に分けられるのかが変わってきますし、寝つきがあまりよくないお客様にとってはかえって眠気が起こる方が良いかもしれません。

従来のものと比べ眠気がおきにくいアレジオン10やアレグラFXは、つい最近まで要指導医薬品でしたが第2類医薬品に移行されたことで、登録販売者が取り扱える商品により幅が生まれましたよね。
ぜひ、お客様の悩んでいる症状、生活形態などから丁寧に商品を選択してみましょう。

車や機械の運転、危険な作業をする場合は点鼻薬からスタート

くしゃみ、鼻水をとめるためのかぜ薬やアレルギー用内服薬には抗ヒスタミン剤が多く含まれています。近年では眠気を起こしにくい商品も発売されていますが、長時間の運転や命の危険を伴うような作業をする場合は可能な限り内服を避ける方が良いでしょう。こうした場合、商品を販売せずに受診をおすすめするのも良い判断。

しかし、アレルギーの場合鼻に入ったアレルゲンを洗い流すことで症状がかなり緩和されますので点鼻薬や洗浄液の紹介も有効です。点鼻薬は内服薬に比べて中枢への副作用が少ないですし、爽快感が得られる商品もあるので使用した直後に症状を抑えたいお客様に人気があります。

これまで内服薬のみを使っていたり、点鼻薬に抵抗があったりするお客様にもおすすめしてみてくださいね。

鼻炎症状は大人から子どもまで苦しむ可能性のある症状。対象のお客様が多い上、その鼻炎がかぜによるものなのかアレルギーなのか、もしくはまったく別の原因があるのか、判断が難しいこともありますよね。しかし、登録販売者の資格を持っているということはきちんと薬について学んだ証ですから、自信を持って商品をおすすめしましょう。

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