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鼻閉(鼻づまり)が強いお客様には点鼻薬から選択

花粉症やハウスダストなどのアレルギー症状やかぜ、原因はさまざまですが鼻炎に悩むお客様にはどのような商品をおすすめしていますか?鼻炎症状といってもいくつかに分類できますし、医薬品も含有する成分によって得意、不得意があります。今回は特に鼻閉に苦しむお客様におすすめする商品について考えましょう。

くしゃみ、鼻汁、鼻閉で最も辛い症状は?

普段はどのようなポイントに着目して商品を選択していますか?
鼻炎症状には大きく分けてくしゃみ、鼻汁、鼻閉の3つの症状があります。鼻閉は一般的な用語ではありませんがいわゆる鼻づまりのこと。

人によって、もしくはそのときの体調によって、3つのうちどの症状が辛いかは差がありますよね。お客様は辛い症状を医薬品で何とかしたいと考え相談をしていますので、鼻炎の中でも最も辛い症状を聞き、それに合わせた商品をおすすめすべき。

もちろんどれか1つだけとは限りませんし、反対に3つ揃わなければ軽症、ということもありません。しかし、一般的にはくしゃみ、または鼻汁が大きな悩みなら内服薬、鼻閉が一番の悩みなら点鼻薬が適していると言われています。

また、どの症状も同様に辛かったり、時間帯によって異なったりするお客様には内服薬と点鼻薬の併用をおすすめする場合もあります。

鼻閉に悩むお客様には点鼻薬。ただし、中等症以下かどうかをチェック!

鼻閉に悩むお客様には点鼻薬がおすすめできるとしましたが、これはあくまで中等症以下の場合。くしゃみや鼻汁についても同じですが、OTC薬で対応できるのは中等症以下までです。重症以上のお客様には受診をおすすめしてください。

それでは、中等症や重症の鼻閉とはどの程度の症状でしょうか?
まず軽症は鼻はつまっているような感覚はあるものの口呼吸は全く無い場合、次に中等症は鼻閉が強くあり口呼吸が1日のうち数回ある場合、そして鼻閉が続き、1日のうち多くの時間で口呼吸をしなければならない状態が重症以上です。

したがって、聞き取りをしている最中口呼吸をしているようであれば、その状態がどの程度続くのかという質問をして症状の程度を見極めてくださいね。ちなみに、くしゃみおよび鼻汁の重症度はそれぞれ1日あたりのくしゃみ発作の回数と、1日あたりの鼻をかむ回数で分類します。
1~5回が軽症、6~10回が中等症、11回以上が重症以上なので10回程度までがOTC薬の適応になります。

鼻炎症状は咳同様、かなり体力を消耗し日常生活にも支障をきたしてしまうため、なるべく抑えたいですよね。しかし鼻炎用内服薬ではほとんどが眠気を副作用に持ちますので、効きやすい方は気軽に内服できないのも悩みどころ。点鼻薬ならば絶対大丈夫、とは言えませんがくしゃみ、鼻汁は軽度で特に鼻閉に悩む方にはぜひおすすめしてみてくださいね。

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