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パウダーあり?なし?さまざまなあせも用商品

エアコンが普及した現代では昔に比べ減っているようですが、背中や首、腰まわりなどあせもができてしまうお客様もまだまだおられます。大人の方ももちろんですが、お子さんがひどいあせもになってしまったという相談を受けることも。あせもの症状にあわせた提案もしてみたいですね。どんな商品があるのでしょうか。

症状によって提案する商品は変えたほうが良いか

可能であれば、あせもの重症度によっておすすめする商品を変えましょう。

例えば、汗をかきやすい場所のみ肌が荒れ、かゆみがでてきた、表面に少しだけブツブツとした赤みがある、など比較的軽い症状の場合、強い抗生剤やステロイドが配合された医薬品は必要ありません。

しかし、すでにブツブツを掻きこわしてしまい、ジュクジュクとした状態になっている場合には少し強めの医薬品や傷薬などを提案したほうが良いでしょう。

また、予防をしたいという段階のお客様には、ベビーパウダーや低刺激のせっけんをおすすめしても良いですね。ベビーパウダーはその名の通りお子様はもちろん、大人の方でも使えます。

パウダー入りのあせも用クリームって?

パウダー入りのあせも用クリームは、通常のクリームに粉末を配合した商品です。粉末にはベビーパウダーに含まれるようなものや、吸湿性のあるものなど、メーカー独自の工夫が凝らされています。塗ったあとすぐにサラサラとした質感になるため、べたつく夏にクリームは嫌、というお客様に人気です。

最近ではスプレータイプのパウダーも発売されていますね。デメリットは白残り。商品によって程度は異なりますが、パウダーの無いものに比べ、塗った部分の肌が不自然に白く見えてしまうことがあります。

したがって外出の際、他人から見える箇所への使用はあまりおすすめできません。お客様の好みで選べるよう、パウダー入りとパウダーなしの両方が発売されている銘柄もあります。

好み重視のあせも用医薬品はぜひテスターを

ひどくなってしまうと、日常生活を大きく阻害するあせもですが、それによって命の危険を伴うということは通常ありません。また、予防も高度な技術や医療を必要とするわけではありませんので、あせもに使うものはできるだけお客様の好みに合わせましょう。

お客様によっては、かなり広い面積に使用する方もいらっしゃいます。べたつきや香り、パッケージの大きさなども重要な選択になりますので、売り場をセッティングできるのであれば、できるだけ多くの商品にテスターを作ってください。

しっかりと予防をすることで、ほとんどの症状を抑えることもできるあせも。もし、クリームのべたつく不快感が嫌であせもをひどくしてしまっている方がいたら、もったいないですよね。そんなお客様にはぜひパウダー入りの商品を試していただきましょう。重大な病気やケガではないからこそ、小さなアドバイスで大きく改善しますよ。

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