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ハンドクリームの種類って、多すぎる気が… どんなタイプがどんな症状に効くの?

冬の季節になると、リップクリームと共に手放せなくなるハンドクリーム。ドラッグストアだけではなく、街中のあらゆる場所で目にする機会がありますが、ドラッグストアでは医薬品のハンドクリームも取り扱うことができます。毎年凄まじいまでの種類が出回るハンドクリーム、一体どれがどのように効くのでしょうか?

どうして冬になると手が荒れるの?

冬場には多くのドラッグストアでハンドクリームや保湿グッズの商品が一気に増えますよね。しかし、そもそもなぜ冬になると手が荒れるのでしょうか? その理由として、手足の皮膚下にある末梢血管の収縮が、気温の低下によって起こることが考えられます。

この末梢血管の収縮により血行が悪くなり、肌が乾燥しがちになるのです。さらに手に関しては、洗い物などでお湯や洗剤を頻繁に使用することによって必要な皮脂までも洗い流されてしまい、保護機能が弱ってしまうことで痒みやひび割れといった症状まで現れてくることがあります。

こんな症状には医薬品ハンドクリームをオススメしましょう

薬局やドラッグストアには、ハンドクリームのカテゴリーに化粧品、医薬部外品、医薬品とさまざまな商品があり、期待できる効能効果にも大きな違いがあります。一般的なハンドクリームは手指の乾燥防止効果がメインとなっており、少しカサカサする程度であれば化粧品扱いのものでも問題はありませんが、痒みがある、ひび割れしている、極度に乾燥してしまっている場合は医薬品もしくは医薬部外品の商品がオススメ。

しかしここで注意しないといけないのが、ひび・アカギレ・しもやけ、ひどい乾燥とそれぞれ商品の選び分けが必要なんです。

ひどい乾燥には尿素配合!かかとにだって使えます

まず知っておきたいのが尿素を配合したクリーム。尿素はガチガチに乾燥し硬くなった角質をやわらかくし、しっとり保湿してくれる成分です。手指だけではなく、かかとやひじなどの角化症にも使用できる優れものの尿素配合クリームですが、ひびやアカギレを起こしている手に使用するのは厳禁。

傷口に沁みるだけでなく悪化させる恐れもあります。そこでひび・アカギレに使用したいのは、血行促進効果や皮膚を再生させる効果のあるビタミンEやビタミンC配合のもの。保湿力を高め、潤いある肌に導くことが期待できます。

お客さまの中には「やっぱり医薬品の方が効くよね?」と尋ねてこられる方もいらっしゃいますが、それは症状によりけり! 上記の尿素のように、特定の症状には効果があっても、他の症状には使用厳禁ということもあります。お客さまからハンドクリームの相談を受けたときは、まず症状を詳しくお聞き(もしくは直接見せて頂く等)してから、商品選びをして下さいね。

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