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月経不順にお悩みの方の漢方薬【第2類医薬品】ルナフェミンとは?

月経不順でお悩みのお客様には通常はホルモン剤を用いた内分泌療法が有効ですが、症状が軽い場合はOTC薬で対処することも可能です。今回ご紹介するルナフェミンは、2018年の秋に発売された第2類医薬品で、月経不順、月経困難、更年期障害などに用いることができる便利な商品です。この機会にぜひ、特徴を頭に入れておかれると良いでしょう。

ルナフェミンの成分と特徴

ルナフェミンの中身は、実は古くから使われている漢方薬です。「温経湯(うんけいとう)」と呼ばれ、医療用医薬品としても良く使われており、血の巡りを改善して体を内側から温めることで、女性ホルモンのバランスを整えて月経不順などを改善させる効果があります。

成分としては以下の生薬を含みます。

  • ハンゲ2.0g
  • バクモンドウ2.0g
  • トウキ1.5g
  • センキュウ1.0g
  • シャクヤク1.0g
  • ニンジン1.0g
  • ケイヒ1.0g
  • ゼラチン1.0g
  • ボタンピ1.0g
  • カンゾウ1.0g
  • ゴシュユ0.5g
  • ショウキョウ0.25g

 

中程度以下の体力で、唇が乾き、手足が火照っている方に適するとされており、月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれ(手の湿疹・皮膚炎)などの幅広い症状に効果を発揮します。ルナフェミンは錠剤タイプの薬なので、漢方薬独特の苦みが苦手というお客様にもお勧めすることができます。

ルナフェミンの効能

ルナフェミンの中身は「温経湯」と呼ばれる漢方薬です。「温経湯」は古くから女性の月経不順などに用いられてきた歴史があります。温経湯には月経を司るホルモンの働きを調整する作用があると言われており、ホルモンバランスを整えることで、月経機能を正常に保ちます。

また、ホルモンバランス以外に冷え性なども月経不順の原因となりますが、温経湯はその名のとおり、血の巡りを良くして下腹部を初めとする全身を温めることで、冷えからくるトラブルを改善します。具体的には、ゴシュユ、ショウキョウが身体を内側から温め、ボタンピ、センキュウが血の巡りを改善し、トウキ、シャクヤクが血を補います。

ルナフェミンはこうした温経湯の作用によって、血行を促進して身体を温め、また、女性ホルモンの乱れを整えることで、月経不順や足腰の冷えを改善する効果があるのです。

ルナフェミンの服用に注意が必要な人

以下に該当するお客様は場合によってはルナフェミンの服用が適さないこともあります。判断に迷った場合は服用前に医師に相談することをお勧めしてあげましょう。

 

  • 医師の治療を受けている人
  • 妊娠している人
  • 胃腸が弱い人
  • 65歳以上の人
  • 薬の服用により、発疹・発赤、かゆみなどを起こしたことがある人
  • むくみがある人
  • 高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けたことがある人

ルナフェミンの副作用は?

ルナフェミンは安全性の高い漢方薬ですが、カンゾウと呼ばれる生薬を含むため、やや副作用に注意が必要です。ルナフェミンの代表的な副作用に偽アルドステロン症やミオパチーがあります。

万一、服用後に、手足のだるさ、しびれ、つっぱり感、こわばり、脱力感、筋肉痛などが現れた場合は直ちに服用を中止して医療機関を受診するようにお伝えください。

漢方薬の一種であるルナフェミンは、月経トラブルに用いることのできる数少ないOTC医薬品です。この機会に商品の特徴をよく押さえておき、女性特有の悩みやご質問についても適切に対処できるようにしておくと良いでしょう。特に、女性の登録販売者さんはそうした相談を受ける機会も多いかと思いますので、本記事をご活用いただければ幸いです。

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