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【第2類医薬品】辛い更年期症状に!小林製薬 命の母Aについて解説

歳を重ねるにつれて、イライラ、肩のだるさ、ほてり、のぼせなどの更年期症状に悩まされている女性のお客様は数多くいます。そんな方々から幅広く支持されている市販薬の一つに小林製薬が発売している「命の母A」があります。この記事では命の母Aの特徴や使用する際の注意点などを解説しています。辛い更年期症状に悩むお客様に適切なアドバイスをしてあげられるように、この機会にしっかりと頭に入れておきましょう。

命の母Aの成分と特徴

命の母は、13種類の生薬と11種類のビタミンからなる第2類医薬品で、「気」「血」「水」のバランスを整えることで、更年期にみられる様々な不調を改善する効果があります。

「気」「血」「水」とは、漢方医学に特有の概念で、「気」は体を動かすエネルギー、「血」は栄養や老廃物を運搬する液体、「水」は血液以外の体に必要な水分を意味します。漢方医学では、更年期障害はこれら「気」「血」「水」のバランスの乱れにより引き起こされると考えられているため、命の母Aの服用によって乱れたバランスを修復し、症状を和らげることができます。

命の母Aは通常の漢方薬と違い、服用者の体質の影響を受けにくいとされています。通常、漢方薬の効き目は服用者の体質に左右されます。

筋肉質でがっしりとした体格の方と、細身で華奢な体格の方とでは、同じ漢方薬を用いても効果が大きく変わることがあるため、服用者の体質をよく見極めたうえで薬を選ばなければなりません。一方で、命の母Aはこうした服用者の体質に左右されずに安定した効果を得られるとされているため、多くのお客様にお使いいただくことができます。

命の母Aの効能

命の母Aには、代表的な婦人用漢方薬の「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「加味逍遥散(かみしょうようさん)」に配合されている生薬がバランスよく配合されています。また、これに加えて疲労回復や体作りに必要なビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、タウリンなどの成分も配合されています。

これらの成分の協調作用により、更年期の女性によくみられる、のぼせ、生理不順、肩こり、冷え症、肌荒れ、イライラなどの辛い症状を緩和します。

命の母Aの服用に注意が必要な人

以下に該当するお客様は場合によっては命の母Aの服用が適さないこともあります。判断に迷った場合は服用前に医師に相談することをお勧めしてあげましょう。

  • 医師の治療を受けている人
  • 妊娠又は妊娠している可能性のある人
  • 胃腸が弱い人
  • 薬の服用により、発疹・発赤、かゆみなどを起こしたことがある人
  • 体の虚弱な人
  • 胃腸が弱く下痢しやすい人

命の母Aの副作用は?

命の母Aは安全性の高い薬ですが、人によっては以下のような副作用が生じる場合があります。

  • 発疹・発赤、かゆみ
  • 胃部不快感
  • 食欲不振
  • 吐き気・嘔吐
  • 激しい腹痛を伴う下痢
  • ・腹痛

万一、服用後にこうした症状が現れた場合は、服用を中止して医療機関を受診するようにお伝えください。

命の母Aの長期連用について

「漢方薬などのお薬を長期に渡って飲み続けても大丈夫なの?」というのはお客様からよくある質問の一つです。命の母Aは効果が実感でき、その他に異常を感じることが無ければ長期に渡って服用を続けていただいて構いません。

ただし、1~2ヶ月服用しても効果を実感できない場合や、その他服用中に異常が見られた場合は、一旦服用を中止して医師や薬剤師に相談するようにご案内しましょう。

命の母Aは、様々な更年期症状に用いることができ、服用する人の体質を選ばないという、通常の漢方薬には無い大きなメリットがあります。その一方で、長期連用などには注意が必要になることもあるため、適切なご案内ができるようにしておきましょう。この記事をヒントに、辛い更年期症状に悩むお客様に有益なアドバイスができるようになっていただければ幸いです。

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