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現場で役立つ季節の健康ネタ

たかが乾燥、されど乾燥~乾燥には、なんと昔からの日本文化が効く!?~

すっかりコートの必要な季節になってきました。医薬品販売の現場でも、忙しい繁忙期の到来ですね。このシーズン、気になるのは乾燥という方も多いのですが、意外なヒントが日本家屋に!?

空気が乾燥するとどうなる?

寒くなると気になるのが乾燥。空気が乾燥すると、インフルエンザウィルスなどの生存率が上がるということはよく知られています。また、逆に、人間の喉の粘膜の防御機能は下がってしまい、結果、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。その他にも、ドライマウスやドライアイ、アトピー性皮膚炎などにも乾燥は大敵です。

発熱や咳などの症状もつらいですが、肌や目などがかゆくなるのも大変つらいですよね。お薬のアドバイスも大切ですが、冬に体調を崩してしまった方には、乾燥対策や室内の環境を整えるアドバイスなども、ぜひ気にかけてあげてくださいね!

湿度で体調が変わる!畳がいいって本当?

人にとって快適とされる湿度は50~60%前後とされています。だいたい湿度が40%以下になってくると、人の体調にはいろいろと支障が出てくるようになり、体内の水分を3%失うだけでも、運動能力や思考能力に影響が出てくるそうです。

昔は和室の畳のおかげで、冬も湿度はある程度高く保たれていたんだとか。本物の畳表のい草には、室内の湿気を吸湿、放湿し、室内の湿度の調整を行う機能があるんですね。ただし、最近は軽くて安いという理由でい草を使わない人工畳も増えているそうで、もちろんその場合は和室でも湿度は低くなってしまうのだそうです。

乾燥が気になり湿度のあげすぎにもご注意を

密閉率の高いフローリングの洋室や、各種暖房器具など、便利で快適なものが、同時に「乾燥」という問題を大きくしていることも確かなようです。古くからの文化、あなどれません。古い日本家屋は往々にして密閉率が低く寒いので、そちらのほうが問題という寒がりの方もいらっしゃるかもしれませんが…(笑)。

ちなみに、乾燥避けにとストーブで湯を沸かす方もいらっしゃるかと思いますが、火が燃えるタイプのストーブはそれそのものが燃焼の段階で水分を発生させますので、お湯まで沸かすとやりすぎ状態になってしまうことも。湿気が多すぎても今度は結露やカビの害などが出てくる心配がありますのでご注意を!

環境にはさまざまな要因・要素が関係してきます。住環境もそのひとつ。現在では畳の部屋は少なくなってしまいましたが、ご自分の住まい、環境に合わせて、適度な湿度を保てるように対策を心掛けていきましょう!

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