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現場で役立つ季節の健康ネタ

GW後半です!旅行や行楽を楽しむために!~乗り物酔いの話~

5月に入りました! 早くもGW後半です。 毎年この時期になると、交通渋滞何十kmなどという、とんでもないニュースをよく見ます。 せっかく遊びに出たのに、何時間も渋滞にハマって、運転しているお父さん、お母さんだけでなく、子供たちもぐったり…などという光景がめずらしくありません。

酔いの原因

この渋滞。乗り物酔いしやすい人だと、より一層大変です。
いったん気分が悪くなってしまうと、少しくらいスピードが落ちたって、停滞していたって、やはり気分の悪さは続いてしまいます。

この乗り物酔い。実は、平安時代の牛車の頃からある症状なんだとか。
乗り物の揺れ、スピードの加減などによって三半規管が刺激されることによって起こる自律神経の失調が原因とされていますが、いまだに完全には仕組みが解明されていないんだそうです。
最近は3Dのゲームや映画で酔う方もおられるようですね。

三半規管も鍛えられる!?

まだ三半規管の未熟な小学生の頃などは、本当に乗り物酔いがひどく出てしまうお子さんも多く、遠足のバスなどで10分乗ったらもう顔が真っ青になり気分を悪くしているような状態になってしまう子供も。

遠足や旅行は楽しみなものですが、そうなってしまうと何時間もバスに乗ると言われるだけで、もう出かける前から憂鬱な気分になってしまいますね。

それが、とくになにをしたわけでもなく、中学生の頃にはケロッとまったく酔わなくなる子も多いので、その頃には三半規管が鍛えられるというところでしょうか。

平衡感覚は訓練によって向上するそうなので、乗り物酔いもある程度までは経験を積めば軽くなっていくそうです。
でも、酔わないにこしたことはありませんよね。

酔わない7つの対策法

対策としましては

  • 前日睡眠をしっかりとる
  • 極端な空腹のままや、食べ過ぎ、飲みすぎをしない
  • バスの場合、後部に乗るようにする
  • 電車ならば進行方向に向かって座る
  • 身体をきつく締め付けるような服装は避ける
  • 読書、ゲーム、スマホ・PCなどの使用は避ける
  • 景色は手前を見ずに、遠くを見るようにする

つまりは自律神経を乱さなければいいということですね。

お薬もたくさんあります。ほぼ第二類医薬品ですね。

成分としては、自律神経の興奮を抑えたり(抗ヒスタミン剤、抗コリン剤)、揺れなどによって起こる感覚の混乱を軽減するものが配合されていることが多いです。
成分の似ている風邪薬や鼻炎薬などでは、併用を避ける必要があります。

エーザイ株式会社の「トラベルミン」などは昔からよく名前を見かけました。
http://www.eisai.jp/health-care/products/travelmin/c/

乗り物酔いのツボを押すバンドもありますね。
http://www.kazmarine.co.jp/product/seaband

乗り物酔いは気分も大きく影響しますから、お子さんに薬を飲ませる時には「これで酔わないよ!」などと声をかけてあげることも大事ですね。

対策や医薬品などを上手に取り入れて、できるかぎりGWを楽しまれますように! 最後の手段として「1円玉を4枚持つ」というおまじないもあります。 「4円=酔えん」。 冗談のようですが、昔、大阪界隈ではよく聞いた話です(笑)。

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