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現場で役立つ季節の健康ネタ

気温が下がるにつれて、感染症の流行も~RSウィルスとは~

例年のマイコプラズマの流行、今年になってからの麻疹の流行など、感染症の話題は身近に絶えません。体調を崩しやすい季節の変わり目だからこそ、感染症はしっかり防ぎたいものですが、そろそろあるウィルスの流行期になります。RSウィルスと呼ばれるそのウィルス。一体どういったウィルスなのでしょうか?

RSウィルスは一種の風邪

そもそも、風邪とは1種類のウィルスにより発症するものではなく「主にウイルスの感染による上気道(鼻腔や咽頭等)の炎症性の疾病に掛かった状態の事(wikipedia)」とされています。RSウィルスは、その原因となる1種類ということですが、このウィルスの問題点は、乳児が重症化しやすいというところです。

また、インフルエンザのようにワクチンがないため治療は対症療法となり、永久抗体ができないので、何度でもかかる可能性があるのだそうです。

乳児は特に要注意!!合併症での危険

「重篤な合併症として注意すべきものには、無呼吸発作、急性脳症等があります。生後1か月未満の児がRSウイルスに感染した場合は、非定型的な症状を呈するために診断が困難な場合があり、また突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります。」と厚生労働省のHPでも注意が促されていますが、インフルエンザなどに比べると、危険性が十分知られていません。

RSウィルスは、基本的には成人が感染しても通常の風邪症状の軽症で済むようですが、やはり注意が必要なのはお子さんです。風邪の症状に加えて、呼吸が浅くなったり呼吸数が増える、ぜいぜいと息をする、ミルクが飲めないなどの症状があれば重症化のサインとなるようですので、至急病院にかかるようにしてください。

感染予防は手洗い・うがいの徹底を

ワクチンがないので、感染予防は、手洗い・うがいといった一般的な感染予防を徹底するしかありません。特に注意していただきたいのは、家族の中でお子さんが感染した時などの衣服です。感染したお子さんを抱っこすると、衣服にもウィルスが付着します。そのまま、ご兄弟などに接すると、その子にも感染させてしまう可能性があります。また、大人が自分では軽い風邪だと思っていても、お子さんへの対応には注意が必要です。

小さなお子さんが病気で苦しむのは見ていて痛々しいですが、赤ちゃんの感染はほとんどが家族を介してなされるそうです。まわりの大人が、感染予防の注意をしっかりと払わなければなりません。

風邪は万病の元と言いますが、やはり侮れませんね。早いうちから感染症予防を行ない食事もバランスよく・睡眠もしっかり取り、大事にならないように備えることが大切ですね。

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