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現場で役立つ季節の健康ネタ

気温が上がってきて薄着になる季節がやってきます~GLP-1の話~

男女問わず、多くの人の関心を引く話題といえば「ダイエット」。 冬の間はコートや厚い衣服で誤魔化せたものが、そろそろ梅雨の声も聞こうかというこの頃になると、だんだん衣服も薄くなっていきます。 「夏までに○キロ痩せるぞ!」という方が増えてくる季節ですね(笑)。

GLP-1の働き

さて、そこで今回は「GLP-1」のお話です。

「GLP-1とは、グルカゴン様ペプチド-1 (Glucagon-like peptide-1) の略。1983年に同定された消化管ホルモンで、消化管に入った炭水化物を認識して消化管粘膜上皮から分泌される。by wikipedia」

簡単に言えば「痩せるホルモン」ということですね。インクレチン(消化管ホルモン)の一種です。
「リラグルチド(商標名: ビクトーザ)」は、このGLP-1のアナログ製剤で、2型糖尿病の治療薬として発売されています。

GLP-1には、胃内容物排出遅延作用と中枢における食欲抑制作用があり、これが血糖値の改善だけでなく、体重減少にも効果があると言われているそうです。

GLP-1の分泌量の多い人は、体質的に痩せやすい人ということですね。

GLP-1の増殖・摂取方法

このGLP-1、小腸から分泌されます。
通常、年齢が上がれば腸の働きが弱まっていくので、意識的に腸内環境を整えないと、GLP-1が減り、太りやすくなっていくと考えられています。
ではGLP-1を増やすにはどうすればいいのでしょうか?

  • 1 乳酸菌やオリゴ糖などを摂り、腸内の善玉菌を増やす
  • 2 EPAを積極的に摂る
  • 3 食物繊維を積極的に摂る

2のEPAは、さんまやサバなど青魚全般に多く含まれる成分です。
動脈硬化の予防、高脂血症の改善、血栓の抑制、高血圧の抑制、中性脂肪の減少、アレルギー、アトピーの改善に効果があるとされています。
このEPAが小腸でGLP-1の分泌を促進させるのです。

つまり、痩せやすい身体を作るためには、腸内環境を整えて、青魚をたくさん食べましょうということになりますね。 腸は第二の脳とも言われ、免疫力のほとんどを担っています。 GLP-1を分泌し、肌の調子にも大きく関わりますので、美容と健康のためにはとても大事な臓器なんですね!

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