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現場で役立つ季節の健康ネタ

気が付けば、呼吸が浅くなっていませんか?~猫背と横隔膜~

一生懸命仕事でパソコンに向かっていて、気が付けばほとんど息を止めるようにして、前のめりで作業していた、ということはありませんか?

猫背が引き起こす影響とは!?

現代人の姿勢の悪さはかねがね指摘されるところですが、猫背は意外なところにも影響を及ぼしているそうです。

猫背になると、必然的に肺が圧迫され、きちんと横隔膜を上下させて行うしっかりとした呼吸ができていないことがあるとのこと。

呼吸が浅くなることでの弊害は、疲れ、肩こり、肥満、冷え症などに現れますが、逆に肩こりの人は猫背や肩こりのせいでも呼吸が浅くなるという悪い相互作用も起こしてしまいます。

みぞおちあたりにメジャーを回して計ってみて、息を吸いこんだ時と吐きだした時の差が3センチ未満の方は呼吸法を見直す必要がありそうです。

横隔膜の大切さ

肺そのものには、肺を動かす筋肉がありません。横隔膜を初めとして、その他肋間筋や頸部・腹部の筋肉が収縮することにより呼吸を行います。

胸式、腹式、逆腹式とよく言われますが、人体の構造上どちらにしろ呼吸をするのは肺ですので、しっかりと肺とそのまわりの筋肉を動かすことが重要と言えますね。

横隔膜を規則的に正しく動かすことで、セロトニン(=精神を安定させる働きがある神経伝達物質)が生成されやすくなるという効果もあり「深呼吸で落ち着く」というのも、あながち気のせいだということはないのです。

きちんと吸って、しっかりと吐く呼吸をすることで緊張が緩和され、リラックスできるだけでなく、肩こりなどの緩和にも良い効果が期待できます。
また、しっかりした呼吸は自律神経を整えるのにも役立ちます。

座禅、ピラティス、ヨガ、武道など、呼吸を意識するよう指導するものが多いのは、それが自分自身の意志で自律神経やセロトニン分泌に干渉できる、ほとんど唯一の方法だからなのでしょうね。

シーンによって呼吸の使い分けを

ちなみに、胸式呼吸と腹式呼吸ですが、どちらが絶対に良いというわけではなく、基本的にはその時の行動により意識して使い分けるのがいいみたいですよ。

行動したい時、脳を活動的な状態にしたい時⇒胸式呼吸

眠る前、落ち着きたい時、冷静になりたい時⇒腹式呼吸

確かに、ものすごく忙しい時には、腹式呼吸で落ち着いている場合ではないということもあるでしょう。

反対に、どの場合もやらないほうがいいのが口呼吸。

直接喉に病原菌が付着しやすくなったり、呼吸が浅くなったりしますので、気が付けば口で呼吸しているという方は、鼻呼吸へ改善できるよう努力が必要です。

日本人には胸式呼吸の方が多いと言われているようですが、もし腹式呼吸が難しいと言う方は、歩きながら歌ってみるといいそうです。自然に腹式呼吸になっていくんですって。でも、人がいるところで、歌いながら歩くのも難しいですよね。最後の手段は、カラオケで足踏みでしょうか?(笑)

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