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現場で役立つ季節の健康ネタ

ムッとする湿気とは裏腹に、夏は意外とお肌が乾燥する季節?

夏は汗をかき、皮脂の分泌が盛んになります。 でも、特に女性の方には自覚症状がおありの方が多いのではないかと思いますが、同時に乾燥も気になる季節なのです。それはなぜなのでしょう?

夏の乾燥肌の原因は?

夏の乾燥肌の原因は基本的には、紫外線の影響、エアコンによる空気に乾燥、汗をかいたことによりシャワーや肌を拭く(擦る)回数が増えることによるお湯や洗剤の刺激・摩擦など。それらが刺激となって肌のバリア機能がダメージを受けてしまい、潤いが失われるのだそうです。

肌がかさかさして白く粉が吹くような状態は皮脂欠乏症と呼ばれますが、これの治療法はワセリン、油分、グリセリンなどが含まれた保湿剤による保湿が主となります。

  • 身体を拭いたり洗ったりするとき、擦りすぎない
  • 過度の洗浄剤使用、熱いお湯の使用は控える
  • 紫外線対策に気をつける
  • エアコンによる空気乾燥に気をつける(扇風機の風にも当たりすぎない)

洗いすぎ、擦りすぎなどは特に注意が必要です。
1日に2度も3度もシャンプーしたり、ナイロンタオルで身体をごしごし!はお肌には良くないのです。

ヒルドイドの効果

ちなみに、皮膚科でアトピー性皮膚炎のスキンケア、お肌の保湿剤としてよく出されるお薬がヒルドイド。軟こう、クリーム、ローションといろいろな種類がありますが、有効成分はヘパリン類似物質です。保湿作用のほか、血行をよくする作用、血液が固まるのを防ぐ作用があり、打ち身や捻挫、血栓性静脈炎、痔核、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防などの治療にも用いられます。

このお薬、実はほぼ同じ内容のものがOTCとして販売されています。
小林製薬の「アットノン」(第二類医薬品)です。

成分は、ヒルドイドと同じくヘパリン類似物質。水分保持作用、抗炎症作用、血行促進作用によって、皮ふの新陳代謝を促進、傷跡を改善するということだそうです。

同じ効能のお薬でも、保湿メインではなく傷跡への効能を特に取り上げて商品化をしたことで、ヒットしました。

ただ「水分保持作用、抗炎症作用、血行促進作用によって、皮ふの新陳代謝を促進、傷跡を改善する」ということですから、随分年数が経って白くなった古い傷痕にはあまり効果は見込めないようです。

ヒルドイドについて調べていると、ある有名モデルさんがお化粧品(化粧下地)代わりに使っていてお薦め!とおっしゃっていたと話題になっていました。 確かに保湿効果や血行促進作用は有効とされ、副作用のほとんどない安全性の高いお薬とのことですが、長期に連用するとかぶれを起こす方もおられるようです。 やはり医薬品ですので、ヒルドイドもアットノンも、医師から指導された使い方、使用書に記載された使い方での用法・容量を守ったご使用方法に留めていただきたいところですね。

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