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目的別で変えるうがい薬の使い方

風邪が流行る季節になると爆発的に売上を伸ばすうがい薬。うがい薬自体を変えてしまう方法もありますが、より効果的に使うためにはうがいの仕方を変える必要もあります。うがいの方法なんて無意識でも変えられるよ、などと思わずお客様との会話に一言添えてみましょう。

予防としてのうがい

風邪やインフルエンザ、その他さまざまな感染の予防としてうがいはとても効果的です。喉が乾燥してくると免疫力も落ち、菌やウイルスに感染しやすくなります。ですので、こまめなうがい習慣を身につけましょう。

特に外出後の手洗いやうがいは小学校でもしつこく指導された記憶があるのではないでしょうか?口の中に口内炎や傷がないのであれば、10~20秒程度を1セットとして大きくぶくぶくとガラガラをそれぞれ1~2セット行いましょう。口内や喉に付着した菌を排出することが目的ですので、うがいをした水は飲み込んではいけません。

うがいをすることで口の中を清潔に保てるので、口内炎の予防にもなりますよ。

抜歯後のうがい

歯を抜いた跡、消毒用にうがい薬が処方されることがあります。
大抵の場合うがい薬を使ってうがいをしなければならないわけではないので処方されないこともありますが、お客様が気になっているようなら市販の商品をおすすめしましょう。

処方のうがい薬、市販のうがい薬ともに、抜歯後の傷が治るまであまり激しくぶくぶくしてはいけません。激しくぶくぶくしてしまうと、せっかくできた血餅が剥がれて出血する可能性があるからです。口内炎の場合も同じですが、新しくでき始めた皮膚をはがしてしまう可能性もあります。

おすすめするうがい薬の種類はイソジン系、アズレン系など好みのものでかまいません。

うがい薬の効果はどのくらい?

一般的にはイソジンなどのうがい薬を使うことで、うがいの効果は格段にアップするイメージがありますよね。

しかし実は、水のみでうがいをした対照群とほとんど変わらない、場合によっては効果が低いという結果が出た研究もあります。専門家でも意見の別れるような難しいところですが、「絶対にうがい薬を使わなければならない」といった商品の提案方法はおすすめできません。

むしろ、うがい薬に対してアレルギーを持っているお客様に使わなくても大丈夫、と安心するよう働きかけるほうが親身な接客と言えるでしょう。

風邪や口臭の予防に役立つうがい。商品提案と一緒により効果的な使用法もぜひ提案してみてください。また、職場などに置きたい方には服にはねてしまっても目立たないように色の薄いものなど、用途別の気遣いもしたいですね。

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