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ロキソニン(などのNSAIDs)が使えない方へすすめるOTC薬

インフルエンザの疑いがある、過去にアレルギー症状が出てしまった、喘息をもっているなど様々な理由でNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が使用できないお客様がいます。しかし解熱や鎮痛ができないと困ってしまう場面もありますよね。そのようなお客様におすすめしたいOTC薬をご紹介します。

頭痛に効く葛根湯、釣藤散、五苓散

解熱鎮痛剤を使う中でも頭痛を鎮める目的で服用する機会は非常に多いですよね。NSAIDsが使えない場合、漢方薬の葛根湯、釣藤散、五苓散などかよく効きます。

肩こりからくるような頭痛の場合や、熱やのどの痛みなど風邪のような症状でインフルエンザの可能性が否定できない場合は葛根湯をおすすめすると良いでしょう。

頭痛とともにめまいもある場合には五苓散、釣藤散が適しています。特にむくみや腹痛が伴う方には五苓散、長く続く頭痛とめまいがある方には釣藤散を提案してみると良いですよ。

生理痛には芍薬甘草湯やブスコパンA錠

生理痛を和らげたいお客様には芍薬甘草湯、桂枝茯苓丸などの漢方薬のほか、ブスコパンA錠などをおすすめできます。

芍薬甘草湯は、こむらがえりが起きたあとに服用しても効き目があるほど即効性の高い漢方。しかし生理痛が重い場合には、生理がはじまる5日程度前から飲みはじめると効果的です。

また、普段から月経周期が不定期で、手足の冷えやすい方には桂枝茯苓丸が適しています。腹痛の強い方にはブスコパンA錠がよく効きますが、緑内障の患者さんは使用することができません。近年では緑内障の若年化も懸念されていますので、安易に若いから大丈夫と説明を省かず、きちんと聞き取りをするようにしましょう。

歯痛にも使える正露丸

正露丸というと通常、腹痛に使うイメージがありますよね。しかし実は、虫歯などの歯の痛みにも効果があるのです。歯の痛みに使う場合はいつも通り飲みこむのではなく、つぶして適量を歯の穴に詰めます。

正露丸であれば、常備している家庭も多いため新しく購入する必要もないかもしれませんね。その他、新今治水など歯痛に特化した医薬品もあります。正露丸は特有の臭いがありますので、気になる方にはこちらをおすすめしましょう。

NSAIDsが使えないとなるとお客様は、ガマンするしかない、とあきらめてしまうかもしれません。しかし痛みがあると快適な生活は難しいですよね。薬の専門知識をもつ登録販売者として、お客様に少しでも楽な生活をしてもらえる提案パターンをしっかりと覚えておきましょう。

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