登録販売者.com

ログイン 無料登録

登録販売者になりたい人へ

栄養剤は風邪薬と一緒に販売すべき!?

普段ドラッグストアや薬局で働いていると風邪薬を販売する機会も多いかと思います。症状や酷さにもよりますが、基本的に病院へ行かず市販薬で治そうとしている方は普段忙しく時間がない方が多いです。こういったお客様にとって体調不良は長引いて欲しくないものです。少しでも早く体調が良くなるためのお手伝いとして、本当にその方が必要としているものをオススメする必要があります。のど飴や経口補水液も然りですが、今回は栄養剤に着目してまとめてみました。ただ高ければよく効くというわけではありません。その方々の状況に合った栄養剤を選び、体調が良くなったと実感して頂くお手伝いをしましょう。

栄養剤に種類ってあるの?

まず栄養剤と言ってもドリンクタイプから錠剤タイプまで様々です。

その中でも配合されている成分によって分類されます。風邪をひいた時にもオススメの滋養強壮成分配合しているものや、栄養不足時に栄養が補給できるもの、美容成分配合のもの、疲労回復成分配合のもの等、その状況によってオススメできるものが変わってきます。

また、ドリンクタイプは飲みやすく錠剤より即効性があると考えられていますが、錠剤と比べてお値段やカロリーが上がるため普段遣いをするには錠剤タイプが望ましい方もいらっしゃいます。

栄養剤といっても種類が豊富なため細かなご説明とヒアリングがとても大切になってきます。

高ければ良い栄養剤?どうオススメすべき?

日々栄養ドリンク剤を陳列しているとこんなに値段が違うのかと思うほど、ピンからキリまであるかと思います。

値段の違いは成分の違いとパッケージや広告料がメインですが、たとえ高価な生薬が配合されていても逆に眠れなくなってしまえば風邪の時は効果がマイナスに働いてしまいます。

しかし、なかなか体力が回復せずに辛い思いが続いてしまえば、それは服用の意味がなくなってしまいます。

これはどの医薬品や健康食品等にも言えることですが、値段によって良い悪いが決まるわけではなく、いかにその人に合ったものを選択出来るかが大切になってきます。

風邪の時にどうして栄養剤?

風邪をひいている時は体力が落ちてしまっていることが多いです。そのため、滋養強壮系の栄養剤をプラスすることで体力回復を早めることを期待します。

また食欲があれば食事から栄養を摂ることが出来ますが、ない場合は栄養剤から摂ることもできます。ただし、栄養剤だけを摂れば良いわけではなく、おかゆや柔らかいうどんなどの消化の良い食事と一緒に摂ることが望ましいです。

状況によって違うおすすめポイント!

前述しましたが、栄養剤は種類が豊富なためヒアリングがとても大切になってきます。風邪をひいているならこの栄養剤だ!と1つに絞れるわけではなく、風邪薬の種類やお客様の状況によっても変わってきます。

例えば、生薬が入っている風邪薬を服用中または購入しようとされてたら、生薬が配合されていない栄養剤の方が安全です。

もちろん漢方を服用している場合も避けることが望ましいです。わからない場合は薬剤師に相談しましょう。

また、カフェインが配合されていると眠れなくなってしまうため、帰宅後ゆっくり休める場合や夜遅い場合はカフェインレスタイプの栄養剤が望ましいです。

逆に、これからお仕事や学校など起きていないといけない場合はカフェイン配合のものが望ましいです。仕事や学校が連続であり休めない場合は何本かセットで販売しても良いかと思います。

ただ、数日経っても回復傾向にならない場合は病院に受診して頂きましょう。また、栄養剤にはアルコールが微量に配合されているものもあるため、これらの栄養剤は風邪の時は避けるほうが良いでしょう。

陳列方法にも気をつける

既に行っているお店がほとんどかと思いますが、風邪薬の陳列棚の近くに狭くてもいいので栄養剤のスペースを用意しておくとお客様の目にも入りやすく、質問がなかった場合でも手に取って頂くことが増えます。

もちろん一人一人に合った栄養剤をご案内出来ることが1番ですが、ご案内出来なかった方が気に留めて下さるように陳列しておくと意識してもらえます。

またレジ横にいくつか置いておくだけでお会計の時に声がけの機会を作ることも出来ます。混雑していなければそこから詳しくヒアリングしても良いかと思います。

1つのきっかけとして陳列を利用すると、”店員に聞きたいけど質問出来ない方”のお話を聞く機会が出来ます。

栄養剤は安価なものから高価なものまで様々ですが、これだけで販売することはなかなか難しいです。風邪をひいて体力が弱まってしまっている方におすすめをすることで、その方の体力回復にも繋がります。また、もちろん売り上げにも繋がります。一人一人に声がけをすることは難しいため、まずは風邪薬の質問をしてくださった方からご案内をしてみてはいかがでしょうか。少しでもお客様のサポートが出来るよう、日々勉強していきましょう。

arrow_drop_up