登録販売者.com

ログイン 無料登録

登録販売者ドタバタ劇場

小中学生の相談も多い月経痛へのおすすめ商品は?

個人差も大きい月経の周辺症状ですが、中でも痛みはQOLを大きく低下させる原因になりますのでできるだけ取り除きたいところ。月経痛のための商品をおすすめする際には、お客様の年齢にも注目しなければなりません。どんな商品をおすすめしたら良いか考えていきましょう。

子宮移行性の速いイブプロフェン

大抵の解熱鎮痛剤は月経痛にも効果がありますが、中でもイブプロフェンは子宮への移行性が高く効果の発現も速いといわれています。

そのため、他の成分で頭痛はおさまっても月経痛には効き目が弱いというお客様には特におすすめできるでしょう。また、少量で高い効果が期待できるため、どの商品も比較的小粒で飲みやすいのが特徴です。

しかし、イブプロフェンやロキソプロフェンなどのNSAIDsが含まれる市販薬は15歳未満の服用が禁止されていますよね。それでは月経痛に悩む小中学生に相談を受けたらどのような商品をおすすめしたらよいのでしょうか?

15歳未満のお客様には小中学生用

初潮の低年齢化が進んだことで、小中学生でも月経痛に悩む児童や生徒が増えました。したがって各製薬会社から小中学生向けの解熱鎮痛剤が発売されています。

例えば、バファリンルナJや小中学生用ノーシンピュア、セデス・ファーストなどがあります。この3つはどれも小児が服用可能なアセトアミノフェンを中心とした配合です。

また、水なしで飲めたり、フルーツ味になっていたりと小中学生でも飲みやすい工夫がされています。パッケージにはっきりと「小中学生」と書いてあるものも多いため、保護者の方にも安心してもらえますよね。

小中学生へのアドバイスは気持ちの配慮も忘れずに

思春期の子供たちにとって、性に関連する月経はからかいやいじめの対象になることも少なくありません。したがって子供たちは、相談できる大人を慎重に選んでいます。

一見そうは見えなくても、多少なりとも恥ずかしさを感じていることが多いですから、アドバイス時の態度や声量には特に注意が必要。

月経が恥ずかしいことやいけないことであるかのように扱い、今後他人に相談できないような気持ちにさせてしまうような対応は決してしないようにしましょう。同じくらいの歳の子からの相談が多いことを伝えるなどで、安心させてあげるのも大切です。

子供は外見的な大きさだけでなく、内臓の機能なども未熟な部分が多々あります。その分使える成分も限られてくるのは当たり前ですよね。相談を受けてから慌てないよう日頃から、どの商品をおすすめすべきなのか、どのように対応すべきなのかをしっかりとシミュレーションしておきましょう。

arrow_drop_up