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登録販売者ドタバタ劇場

便秘薬はいつ飲めばちょうど良く出るのか

ヒトに相談しにくいお通じの悩み。老若男女問わず便秘に悩むお客様は本当に多いです。便秘薬を飲むとどうしても腹痛を避けられない場合もありますし、落ち着いてトイレに行ける環境が必要ですので「いつ効くのか」はシビアな問題ですよね。お客様のニーズに応えられるよう、しっかり覚えておきましょう。

飲んでから10時間前後かかる薬は寝る前に

浸潤性下剤、刺激性下剤などは服用後6~15時間程度で効果を発揮します。
したがって夜寝る前に服用すると、翌日の朝排便できます。

自然な排便サイクルに近づけることができますので、普段は薬を使わずに規則正しい排便が行えている人にもおすすめしやすい商品です。

すぐに出したい!即効性の浣腸

全く出ずお腹が張って苦しい、今すぐ出したい、という場合には浣腸タイプの医薬品を使用します。このタイプは5分程度で効きますので、タイミングが測りやすいのが特徴です。

しかし浣腸は、使用することに抵抗が大きいお客様も多いため、そのような場合は「最終手段」としておすすめし、無理強いしないようにしましょう。

また、自分でトイレに行けないような寝たきりの患者さんは介護者の利便性から浣腸を使用することが多いようです。

このような場合の多くは、医師などから指導を受けていますので登録販売者として指導する機会は少ないかもしれませんが、知識として知っておくと良いでしょう。

生活スタイルに合わせる飲み方

坐剤は浣腸ほどではありませんが即効性があり、10~30分ほどで効果が現れます。したがって頓用として1~2時間程度予定が空いていれば使用できます。

ヒマシ油も頓用として用いることができますが、効果発現までには2~4時間程度かかりますので睡眠の妨げにならないよう、就寝前の使用は避けましょう。

膨潤性下剤は、効果発現時間が12~24時間と他に比べて緩やか。特別な理由が無ければ就寝前の使用をすすめて問題ありませんが、他に薬などを飲んでいれば同じタイミングで飲むほうが生活に支障が少ないでしょう。

この場合はもちろん、薬同士の相互作用が無いことを確認してくださいね。
酸化マグネシウムは4~8時間程度ですので就寝前か空腹時の使用がおすすめです。

排便はデリケートかつ重要で、個人差も大きい問題ですよね。この個人差やさまざまな生活スタイルに適応できるよう、下剤は商品によって数分~数十時間まで効果発現時間に差があります。お客様には薬の上手な使い方を伝え、快適な生活を送っていただきましょう。

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