登録販売者.com

ログイン 無料登録

登録販売者ドタバタ劇場

アレルギーがある人には気をつけたい医薬品添加物

アレルギー、と聞いてまず思い浮かぶ原因物質はなんでしょうか?花粉やハウスダスト、食品、ハチなど様々なものがあります。最悪の場合死に至ることもあるので、お客様に商品をおすすめする際も注意したいポイントですよね。今回は医薬品やサプリメントに含まれ、アレルギーを起こしやすいと言われる成分についてご紹介します。

主成分だけじゃない!注意したい添加物

医薬品のアレルギーはアスピリン喘息やリゾチームによる鶏卵アレルギーなど、主成分に起因するものと、主成分以外の添加物に起因するものがあります。

主成分に起因するアレルギーを過去に経験したお客様は自ら注意していることも多いのですが、登録販売者として特に気をつけなければならないのは添加物によるアレルギー。パッケージの隅のほうに小さく書かれていたり、メーカーによって少し違う表記名になっていたりすることも多いため、お客様本人も見逃してしまいがちです。丁寧に聴き取りをして危険を回避してもらいましょう。

特に気をつけたい主な添加物

例えばカゼイン、亜硫酸塩、黄色4号(タートラジン)の3つ

カゼイン:
牛乳アレルギーを持つお客様に注意したいのがこのカゼイン。牛乳に含まれるたんぱく質のほ
とんどを占め、牛乳アレルギーの原因物質といわれています。安定化剤や栄養補助剤などとして医薬品やサプリメントにも用いられることがあります。
亜硫酸塩:
医薬品の他にもワインなどで酸化防止剤として用いられることがあります。もともと喘息を持ち、最近も発作があるようなお客様にはおすすめしないほうが良いでしょう。ワインを飲んだときの頭痛の原因と言われることもありますが、これは信憑性の低い情報です。
黄色4号(タートラジン) :
ゼリーやたくあんなど、食品にもよく用いられる黄色の着色料です。タートラジンのみにアレルギーを持つ人は非常に稀だそうです。しかし、アスピリンなど解熱鎮痛剤で喘息症状を起こしてしまう人はこのタートラジンでも同様のアレルギー反応が起きる場合があります。そのため、「アスピリンで喘息を起こしたことがある」などの前情報があれば解熱鎮痛剤だけでなく、タートラジンにも注意しましょう。
今回紹介した3つのような「アレルギー症状を発症しやすい物質」はありますが、理論的には全ての物質でアレルギーを起こす可能性があります。また、アレルギーは少量でも発症しますし、1回目の症状が軽かったからといって2回目も軽く済むとは限りません。個人差が大きく、外見などではわからないことですが、その分注意深く商品の提案をしていきたいですね。

arrow_drop_up