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登録販売者のスキルアップにオススメの資格3つをご紹介
登録販売者にオススメの資格1:POP広告クリエイター
POPとは「Point of purchase advertising」(購買時点広告)の頭文字から取った略語で、主に店頭プロモーションとして使用される広告媒体です。
POP広告は商品名と価格だけでなく、キャッチコピーや説明文、イラスト等を多用し、販売促進ツール・コミュニケーションツールとして消費者の行動に大きな影響を与えるものと言われています。
登録販売者が働くドラッグストアでも多く見かけるのではないでしょうか。
- 主催団体:一般社団法人 公開経営指導協会
- 受験資格:誰でも受験が可能(特に受験条件はありません)
- 試験日程:年2回(8月、2月を予定)
- 受験形式:学科試験(正誤式で50問、マークカード使用)と実技試験(POP広告作成作業)
- 合格基準:学科試験、実技試験が100点満点中ともに60点以上
- 合格率:90.5%(過去実績)
出題範囲は「店舗、サービス機関等における販売促進知識および、販売促進ツール、コミュニケーションツールとしてのPOP広告作成に必要な能力」となっており、難易度は1年程度の実務経験がある方向けと言われています。実技試験では、実際にプライスカードやポスター風POPを作成します。
実際の店頭でPOP広告を掲示した際に、いかにお客様の目を引き、思わず商品を手に取ってしまうような印象を与えられるかが重要です。
さらに、広告として全体のバランスやレイアウトが整っているかどうかも重要であり、POP広告の作成には多くの知識とスキルが必要となっています。
登録販売者にオススメの資格2:薬膳コーディネーター
薬膳とは、古くから中国で取り入れられてきた中医学の考え方に基づいて、病気とは診断されなくとも、なんとなく体の調子が悪いといった不調を改善し、健康的な体づくりを促す食事のことを言います。
中医学では体のバランスを重視しており、体の不調が症状として表れるのが「病気」です。
一方、明らかな症状がなくとも、体のバランスが崩れている状態を「未病」といい、そのバランスを整えるための日々の食事が薬膳料理なのです。
薬膳コーディネーターは、「薬膳」に対する知識を深め、家庭、地域、職場で健康な体作りに貢献できる資格です。
- 主催団体:本草薬膳学院
- 受験資格:指定の通信講座を受講した方(講座の最終課題として、試験が課されています)
- 試験日程:講座終了後、随時
- 受験形式:マークシート方式
- 合格基準:非公開
- 合格率:非公開
「薬膳料理」と聞くとなんだか難しそうに思ってしまうかもしれませんが、漢方や生薬を使うものばかりではなく、近くのスーパーで手に入る食材で作るレシピもあります。
薬膳の知識を習得することにより、日々の料理レパートリーが増えるだけでなく、健康維持のサポートにも活用できます。
登録販売者にオススメの資格3:薬事法管理者
薬事法管理者とは、薬が最も関連する法律である「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(通称、薬機法)に関する専門的な知識を持っていることを認める資格です。(薬機法は法改正前までは薬事法と呼ばれていたため、資格名では薬事法のままとなっています。)
薬機法の知識を体系的に学ぶことができ、法律に違反しない範囲で商品(サプリメントや化粧品など)の魅力を最もアピールできるようになります。
薬だけでなく、健康食品や化粧品、ヘルスケアに関する仕事には、薬機法による制限がつきものです。
最近では、サプリメントや化粧品を販売する際の表現方法などのあり方に関連して、この薬事法管理者資格を有する人が重宝される傾向にあります。
- 主催団体:薬事法有識者会議
- 受験資格:指定の通信講座を受講した方
- 試験日程:毎月6日、16日、26日
- 受験形式:筆記試験
- 合格基準:非公開
- 合格率:50%程度
難易度は高めの資格であると言われていますが、事前の講習でしっかりと勉強すれば合格できるようになっています。
試験では、広告表現においてどのような表現がアウトなのか、どこまでならセーフなのかといったマーケティングに関する知識や、薬機法全般に関する知識が問われます。
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