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貧血症状への対応はどうする? 貧血に使われる薬の性質と注意点!
貧血ってどういう状態?
一般的に、貧血の約7割が鉄欠乏性貧血だと言われています。普段の健康な状態の体内では、肺で取り込まれた酸素は赤血球に取り込まれ、赤血球が全身へ運ばれることで酸素が供給されています。
赤血球には酸素を取り込むために必須であるヘモグロビンというタンパク質が存在し、鉄が含まれています。
つまり、鉄が欠乏するとヘモグロビンが作れなくなるということです。
鉄が欠乏してヘモグロビンが作れなくなることがどのように貧血症状につながるのでしょうか。下記に流れをまとめてみました。
- 体内で鉄が足りない状態になる
- ヘモグロビンがきちんと作れなくなる
- 赤血球が酸素を運べなくなり、ヘモグロビンの不足により赤血球もきちんと作れなくなる
- 赤血球の質が下がり、量も減る
- 全身で酸素が足りない状態になる
- 疲れやすさ、だるさ、ふらつき等の症状が出現する
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この鉄欠乏性貧血は、普通に生活をしていても月経による出血だけではなく、栄養失調や偏食などでも起こってしまうことがあります。
この際に活躍する市販薬は鉄を補う医薬品です。正しく使用することで約7割といわれる鉄欠乏性貧血も改善する可能性があります。
次のトピックからは鉄剤の性質や注意点についてお話します。
飲み方に注意がある?
鉄剤はお茶やコーヒー、牛乳と一緒に飲むと吸収が悪くなると言われています。
薬の服用前後に飲む場合も最低30分はあけたほうが良いです。
最近、問題はないとされている研究結果もありますが、あえて一緒に飲む必要はないため、出来る限りコップ1杯の水や白湯で飲むようにしましょう。
ちなみに現在は飲みやすい薬が増えたため、鉄の味がすることも少なく月経が始まって貧血症状に困っているお子様などでも飲みやすくなっています。(細かい年齢制限は商品によるため、その都度チェックして下さい)
また、鉄剤は単体だと吸収されにくく、ビタミンCと共に飲むことで吸収がよくなります。
別で購入をオススメしたり、もともと鉄剤にビタミンCが配合されている商品もあるため、頭の片隅に置いておくと実際に販売する際に役に立つかと思います。
副作用はある?
代表的な副作用としては、胃部不快感、黒色便です。便が黒くなることに関しては特に問題ありませんが、事前にお客様へお伝えしておいた方が親切です。
胃のムカつきに関しては、副作用防止として腸で溶けるように設計されている商品もあるため、胃で溶けるタイプの鉄剤で副作用が出るようなら前者に変更してみるのも良いかと思います。
他の薬との飲み合わせは??
鉄剤の製品には詳しく相互作用が書いていないこともありますが、医療用医薬品である抗生物質や甲状腺ホルモン製剤、制酸剤等は鉄と相互作用するといわれています。
詳しくは、お客様のかかりつけ医師か薬剤師に伺ってもらうようにしてください。
どのくらい飲み続けるべき?
一般的には、半年~1年続けると貯蔵鉄(フェリチン)まで蓄えられると言われています。
めまいや立ちくらみなどの貧血症状がなくなった状態でやめてしまうと、また再度症状が起こってしまう可能性があります。
可能であれば、血液検査で確認をしてから薬をやめた方が良いかもしれません。
また、今回メインにお話した鉄欠乏以外を原因とする貧血も存在する為、2週間服用してもめまいや立ちくらみなどの貧血症状が改善しない場合は他の疾患の可能性も考え、医療機関を受診してもらうようにしましょう。
例えば、鉄剤の場所までご案内したお客様が「あまり効かないんだよね。でも続けるほうがいいんでしょ?」などと質問された場合は特に注意です。
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