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薬を飲んで喘息が発症?アスピリン喘息という副作用とは

疾患というのはさまざまなものが原因となっています。それは自身の生活習慣であったり、遺伝であったり、他にも多岐にわたります。その原因には薬剤が関与する場合もまれにあります。薬剤が原因となって起こる疾患は、基本的には副作用とされていますが、その副作用の中に喘息があることをご存知ですか?

喘息とは?

そもそも喘息とは、どのような疾患のことを言うのでしょうか。
喘息というのは、基本的に気管支喘息のことを指しており、国内に数多く患者がいる呼吸器疾患の一つです。

気管支喘息というのは、気管支が慢性的に炎症を起こしてしまう状態を言います。
気管支が慢性的に炎症を起こしてしまうと、気管支の腫れにより気道が狭くなってしまうことがあります。この症状によって呼吸が苦しくなっているのです。

また、気管支が炎症を起こしている状態というのは、刺激に対してとても敏感なため、ちょっとしたウイルスによる感染や、タバコの煙などによって発作を起こしてしまうことがあるため注意が必要です。
その中には、薬剤の成分によって喘息の発作を起こしてしまう方もいらっしゃいます。

薬剤が原因の喘息とは?

では、薬剤の成分が原因で起こる喘息というのはどのようなものなのでしょう。
気管支喘息の方の中には市販に販売されている、特に解熱鎮痛剤に含まれている成分によって発作が起こってしまう方もいます。
そのような場合に起きた喘息は「アスピリン喘息」と呼ばれています。

アスピリン喘息というのは、アスピリンという薬だけではなくさまざまな酸性非ステロイド性消炎鎮痛剤、通称NSAIDsという種類の薬によって誘発されてしまう喘息のことです。

これらは消炎鎮痛剤なので市販薬であれば頭痛薬などの痛み止めはもちろん、風邪に使用される総合感冒薬にも含まれていたりすることがあります。

注意することは?

アスピリン喘息は薬を服用してから数十分から数時間と、比較的早く発症するため、直前に何か心当たりのある薬を服用していた場合には原因となりうる薬を持って病院を受診しましょう。

ですが、気管支喘息と診断されている方のほとんどは、酸性非ステロイド性消炎鎮痛剤を使用してしまっても、発作が起こることはありません。そのため、かかりつけの医師の相談のもと使用できると判断された場合には心配することはないでしょう。

ただ、医師への相談などを行っていない方が痛み止めを購入しようとした場合には注意が必要です。

喘息があるからと言って、必ず薬が飲めないわけではないのです。だからこそ、自身が服用できる薬というものを予め知っておくことが大切であり、登録販売者の方々はむやみに何でも薬を勧めることがないようにしなければなりません。

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