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薬を飲むタイミングって、どうして食後が多いの?

突然ですが、みなさんは薬っていつ飲んでいますか?現在さまざまな薬が発売されておりますが、薬を飲むタイミングとして食後に飲むことが一番多いのではないでしょうか?

用法・用量

それではこの薬を飲んでください、とそれだけ言われても、普通であれば使用方法を教わってからでなければその薬を正しく飲むことはできません。薬を服用するには、まず守らなければならない用法・用量があります。
用法とは、一日のうちにどのタイミングで何回どのように服用するのか、といった薬の使い方のこと。また、用量はどれぐらいを使用するのかという使う薬の量を表しています。

食前・食間・食後

薬を飲むタイミングは、用法として薬に付属されている添付文書に記載されていたり、市販薬であれば外箱に記載されているものもあります。
薬を飲むタイミングは、食前・食間・食後の三種類がメインです。他には、就寝前や起床時、痛くなったときのようなその都度使用する薬もあります。このようにいくつもある中でも、おそらくみなさんが一番耳にするのは「食後」が多いのではないかと思います。

薬を食後に飲むのはどうして?

では、どうして食後に服用する薬が多いのでしょうか。
食後ということは、食事をした後ということなので胃の中には食べたばかりのものがまだ残っています。薬の有効成分である化学物質が直接胃に触れにくいため、胃を荒らす可能性が少なくなります。また食べ物と一緒で摂ることで吸収が良くなる薬が、一般用医薬品の中には特に多いのです。
ただし、一般用医薬品の中でも漢方薬を服用している方はよく用法・用量を読みましょう。漢方薬は用法として食前、食間となっていることが多いので十分注意しましょう。

では、飲み忘れてしまったときはどうしたらいいのでしょう

どんな薬でもそうですが、飲み忘れてしまったときは特別な指示がないときは気付いたときに飲むようにしましょう。別途指示のある薬以外であれば気づいたときに飲んだからといって、著しく効果が落ちてしまったり、副作用のリスクが通常の何倍にも跳ね上がる可能性はほとんどありませんので、まずは決まった回数を飲むようにしましょう。ただし、例えば昼に飲み忘れたからといって夜にまとめて二回分飲んではいけないという注意書きのある医薬品も多いですので、倍の用量を飲んでもいいかどうかはしっかりと確認が必要です。
飲み忘れてしまったり、飲むタイミングを間違ってしまったとき、対処方法に少しでも不安がある場合には遠慮なく、医師や薬剤師に相談してください。

薬の特徴によって、服用のタイミングがそれぞれちがってきます。正しく使用するためには、自分が使用する薬に記載されている用法用量をよく読んで使用することが大切です。

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