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登録販売者ドタバタ劇場

禁煙中の「吸いたい!」に悩むお客様へのアドバイス

禁煙の辛さは喫煙者でなければなかなか理解することは難しいですが、出来るかぎりお客様の気持ちに寄り添った接客をしたいですよね。今回は禁煙中の工夫とアドバイス時に気をつけたいことについて考えてみましょう。

「吸いたい」を紛らわせる身近なもの

禁煙グッズはさまざまなものが販売されていますが、禁煙専用でなくとも身近なもので口寂しさを紛らわせることができます。

例えばお茶や水などの飲み物。脱水症状も防げますし、仕事中デスクの上に置いておくことも出来るので気軽です。

アメやガム、清涼感のあるタブレット(ミンティアやフリスク)なども有名ですよね。これらを使う時の注意はシュガーレスの商品を選ぶこと。口寂しさを紛らわせるために使用するとつい連続してたくさん食べてしまうものですが、その分カロリーを摂取してしまいますので体重が増加し、禁煙を諦める原因になります。

おしゃぶり昆布やスルメといったお菓子を使う人も多いようです。これらはしばらく口に残るので効果的ですが、匂いが気になることもあるので公共の場では控えてください。

吸いたい気持ちにならないための工夫

口になにかを入れることで吸いたい気持ちを抑えることはできますが、どうしても我慢することになってしまいます。ストレスを溜めないためにもできれば「吸いたい」衝動を起こさせない方が良いですよね。

そこでお客様へのアドバイスとして、タバコのにおいを感じないよう喫煙所や酒席を避ける、灰皿やタバコを見えるところに置かない、両手を使う趣味に打ち込む、などの工夫例を挙げてみましょう。

お酒の席を避けるのはなかなか難しいこともありますが、これらは禁煙成功経験者が実際に行っていた工夫ですのでお客様も取り入れやすいはず。自分の生活にあった工夫をしてみるようおすすめしてみましょう。

つい吸ってしまったお客様を追い詰めないで

お客様へのアドバイスで気をつけたいのがお声がけ。禁煙中つい1本吸ってしまうことはよくあることですが、このとき決して叱ったり、責めたりしてはいけません。特に「ダメ」という単語は軽く言ったつもりでも、人によって影響の大きい言葉ですので注意が必要です。

言葉を状況によって変えながら、明るく励ますスタンスで行いましょう。吸ってしまった1本を後悔するのではなく、禁煙できた期間を1日1日延ばす努力を続けることが大切です。

もしあなたが元喫煙者で禁煙に成功した経験があるなら、登録販売者としての立場だけでなく、吸いたくなるタイミングの共感や実際にしていた工夫など、よりリアリティのあるアドバイスができますよね。ニコチン製剤の販売は薬剤師に引継ぐことも多いと思いますが、それ以外なら充分対応できますので頑張ってくださいね。

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