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登録販売者になりたい方向け! 都道府県ごとに試験の難易度が違うって本当?

登録販売者試験はどの程度の難易度でしょうか。どんな試験であっても、その難易度や合格ラインは気になるところかと思います。特に登録販売者試験は都道府県ごとに開催されていることから、実は合格率も都道府県ごとに異なっています。どこの都道府県で受験しても合格さえすればどこでも登録販売者として働けるため、できれば合格しやすい都道府県で受験したいと思うのも当然です。それでは、登録販売者試験の合格ラインや都道府県ごとの合格率について確認してみましょう。

登録販売者試験の合格ライン

全国で実施された2019年度の登録販売者試験の全国平均合格率は43.4%と発表されています(薬事日報 2020年1月22日発表)。

これだけ聞くとどうでしょうか、合格率は高いと感じますか? それとも低いと感じますか? 合格率が40%~50%ということは、2人に1人は合格するとも言えますので、そう考えると登録販売者試験は比較的合格しやすい試験と言えるかもしれません。

登録販売者試験の合格基準は、原則として「全体の7割以上の得点、かつ各試験項目の出題数に対して3.5割以上(都道府県によっては4割以上)の正答」と決められています。

問題数は全部で120問(1問1点)であるので、120点×7割となり、合格ラインは全体で84点以上です。

ただし、あくまでも「原則全体の7割以上」というのがポイント。これは受験年や都道府県ごとに難易度の差が出ないように調整する余地があることを示しています。

例えば、問題を難しくしすぎた結果、84点以上を取れた人が極端に少なくなってしまった場合は、合格ラインを83点以下に変更することも考えられるということです(現時点では、過去にそのような極端に合格ラインが変更された例はありません)。

合格ラインに関する留意点

また、登録販売者試験の合格ラインにはもう一つのポイントがあります。

そもそも登録販売者試験は5つの章で構成されていて、「第3章 主な医薬品とその作用」は40問、その他4つの章は各20問の合計120問です。

各章の出題数に対して、それぞれ3.5割以上(都道府県によっては4割以上)の正答が必要となりますので、4割以上を合格ラインとすると第3章では16問、その他4つの章ではそれぞれ8問以上は正解していなくてはいけません。

合計で7割以上の点数が取れていても、1つの章でも3.5割以上(もしくは4割以上)が取れていなければ、残念ながら不合格になってしまいます。全体的にバランスよく理解して点数を取る必要があるのは、資格試験としては難易度が上がるポイントかもしれません。

また、この基準はいわゆる「足きり」と言われるものです。足きり基準は都道府県ごとに定められていますので、自分が受験予定の都道府県の基準を確認しておくことをオススメします。

都道府県ごとの違い(合格率が高い都道府県)

それでは、実際の都道府県ごとの合格率を見てみましょう。

まずは合格率が高い都道府県ベスト3です(2019年度試験)。

  • 第1位:北海道 64.3%
  • 第2位:宮城県 61.9%
  • 第3位:青森県 61.0%

ブロックごとで比較すると北海道・東北ブロックの合格率は60.8%(2019年度試験)で、実は他のブロックよりもその合格率はダントツで高く、例年他のブロックからも多くの受験者がいます。

北海道・東北ブロックは例年高い水準の合格率を維持していますので、しっかりと勉強さえしておけば受かりやすい都道府県(ブロック)と言えるかもしれません。(★)

都道府県ごとの違い(合格率が低い都道府県)

続いて、合格率が低い都道府県ワースト3はこちらです(2019年度試験)。

  • 第47位:埼玉県 23.3%
  • 第46位:千葉県 24.8%
  • 第45位:高知県 25.0%

残念ながら、2019年度の登録販売者試験合格率ワースト1位は埼玉県でした。ブロックごとで比較すると、首都圏ブロックの合格率25.7%(2019年度試験)で、最も低い結果となりました。

このように比較してみると、最も合格率の高い北海道と最も低い埼玉県との差は約40%にもなります。

都道府県ごとに難易度の差は生まれないように試験問題は作成されているはずですが、受験者視点で考えると、難易度に大きな差があるのでは?と疑ってしまうのも否めません…。

都道府県ごとに出題傾向も異なるため、自分が受験予定の都道府県の過去問にしっかり取り組んでおきましょう。

登録販売者試験の合格率自体は、他の資格試験と比べても高いと言えます。しかし、厚生労働省が各都道府県に委託して独自に実施される試験であることから、都道府県ごとに合格率・難易度にはバラつきがあります。

自身の学習の進捗具合を確認するためにも、受験予定の都道府県の合格ライン(合格率)はきちんと把握しておきましょう。

合格率の高い都道府県(ブロック)を選んで受験するのも、合格するための一つの戦略かもしれませんね。また、「足きり」基準があることから、バランスよく勉強できるように今一度自分の学習計画を見直してみるのもオススメします。

(★)2020年度は新型コロナウイルス感染拡大のため、ほとんどのところで都道府県を跨いでの受験は残念ながら受け付けられませんでした。2021年度も常に最新情報をご確認ください。

登録販売者試験の合格率自体は、他の資格試験と比べても高いと言えます。しかし、厚生労働省が各都道府県に委託して独自に実施される試験であることから、都道府県ごとに合格率・難易度にはバラつきがあります。自身の学習の進捗具合を確認するためにも、受験予定の都道府県の合格ライン(合格率)はきちんと把握しておきましょう。合格率の高い都道府県(ブロック)を選んで受験するのも、合格するための一つの戦略かもしれませんね。また、「足きり」基準があることから、バランスよく勉強できるように今一度自分の学習計画を見直してみるのもオススメします。

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