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登録販売者でも関われる?在宅医療と介護

登録販売者は医薬品の販売のみを行うわけではありませんよね?食品や雑貨、化粧品も担当している店舗もあるでしょう。今回は数あるドラッグストアの商品の中でも在宅医療や介護に関わるアイテムについて考えていきましょう。

ドラッグストアは在宅医療・介護に欠かせない

超高齢社会の日本では、在宅医療や介護が必要な家族がいることも珍しくありません。しかし、たまたま周りにそうした方がいない場合、お客様からアドバイスを求められても具体的に想像しにくいですよね。

介護用オムツならまだしも、在宅医療の道具なんてドラッグストアで揃うの?と思うかもしれませんが、さまざまな日用品から医薬品、薬局併設型であれば医療機器も取り寄せることの出来るドラッグストアは、在宅医療や介護に関わる方の強い味方なのです。精神的にも体力的にも疲れたお客様にスムーズな対応をして、少しでもラクをしてもらいましょう。

病院で使っていた物と同じですか?に対応するために

在宅医療や介護がはじまるきっかけにはさまざまなものがありますが、病院から退院したばかりという方は少なくありません。ケアをするご家族もまだ慣れていませんので、何が必要かわからず途方に暮れてしまう事もしばしば。

そんな時に出てくるのが「入院中、病院で使っていた物と同じですか?」という言葉です。お客様がパッケージを持って来ていれば問題はありませんが、大抵の場合は実物も写真もありません。

病院で使用している物品は施設それぞれですし、ドラッグストアが知る由もないのですが、ご家族はせっかく病院で教えてもらった方法でケアできなかったらという不安があるのです。この質問にはどのように対応すべきでしょうか?

サンプル掲示と商品知識の蓄積を徹底!

病院に直接連絡を取り、教えてもらえれば間違いはありませんが、必ずしもそのようにできる環境ではありませんよね。病院から情報を得られない場合に最も効果的な方法はサンプル掲示でしょう。

サポーターや湿布、湿布を抑えるためのネット、脱脂綿や綿棒など実物を手に取れるのであればお客様も選ぶことができます。ワセリンや保湿クリームなどもよく使いますのでぜひサンプルを作りましょう。

高価かつメーカーにもないなど、どうしてもサンプルを用意できない場合は実物大の商品写真を掲示し、商品の特徴を詳しく把握しておくことが重要。例えば、手ざわりはどうか、マジックテープでとめるのか、ゴム製でとめる必要はないのか、別の物品も合わせて買う必要があるかなどです。

さらに店舗に置いてある商品だけでなく、流通している商品まで把握できていれば商品それぞれの特徴も掴みやすいはず。日々、カタログやメーカーのHPなどから情報を収集しておきましょう。

在宅医療や介護には想像以上にさまざまな物が必要ですし、必須ではなくともあるととても便利なアイテムもあります。日常生活に密着したこれらには、治療そのものはできなくても、登録販売者の知識を持っていれば関わることができます。ですので、自信をもってどんどんお客様を助けてあげてくださいね。

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