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登録販売者ドタバタ劇場

用法及び用量に関連する注意書き「必ずかんで服用すること」

大半の内服薬は「飲む」薬ですよね。しかし錠剤や液剤などとは違い、「かんで」使用したり、「舐めて」使用したりするものもあります。どうするのが正しい使用法なのか覚えられればそれに越したことはありませんが、添付文書のどの部分に記載されているかを把握しておけば安心。今回は飲み方に注目してみましょう。

どこに記載されているか

「必ずかんで服用すること」は用法及び用量に関連する注意の項目に記載されています。

また、商品によっては用法用量の欄にも「1日○回○粒をかんで服用してください」のように記載されています。中の添付文書を見なくても、外箱に書かれていることもありますのでお客様と一緒に確認しながら説明するようにしましょう。

記載される剤形や薬効

この注意書きが記載されるものは主にゼリー状ドロップでできた商品です。薬効群としてはビタミン製剤が多く、カワイ肝油ドロップシリーズやパパーゼリーシリーズなどが代表的でしょう。

これらは甘い味付けで小さなお子様も喜んで使用できるように工夫されています。また必ずかまなければならないわけではなく、かむか舐めるかして使用する商品としては乗り物酔いの予防薬(トラベルミンチュロップやトラベロップQQなど)、眠気防止薬(カフェロップ)などがあります。

お客様への説明で気をつけるべきことは?

必ずかむように指定されているものでも、お客様によっては堅いと感じる商品もあります。特にかむ力の弱い子どもや高齢者には別の商品をおすすめするか、服用できそうか確認するようにしましょう。

通常はかんで使用する商品でも、かまずに舐めても良いものもありますのでこうした商品も検討してください。

また、必ずかむ薬とは逆にトローチタイプのように「かんではいけない」薬も存在します。かんでも良いドロップに似たような、ドロップ型の医薬品にものどの痛みや声枯れを緩和する商品(ヴィックスやルルのど飴、浅田飴など)があり、これらはかまずに口の中で溶かすタイプですので気をつけるようにしましょう。

かまなければいけないのか、かんではいけないのか、どちらか間違って説明しないようにしてくださいね。乳幼児が服用する場合にはのどにつまらせることがないよう、大人がしっかり観察することが重要とお客様に伝えるのも大切です。

医薬品は決められた方法で正しく使用しないと期待した効果が得られません。「普通」ではない使い方をする商品はお客様にはわかりにくいものの多いため相談も多くなります。登録販売者としては商品や剤形を見たら正しい服用方法を説明できるようにしておけると良いですね。

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