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正しい家庭血圧の測り方

血圧は健康状態を知る上で非常に重要な値ですよね。しかし測定方法が少し違うだけで結果が大きく変わってしまうこともあります。登録販売者の立場であれば、直接お客様の血圧を測ることはありませんが、相談を受ける可能性は十分にあります。正しい測定方法を知り、説明できるようにしましょう。

正しい測定方法

まず測定するタイミングです。血圧は朝と夜の1日2回、毎日できるだけ同じ時間帯に測定します。朝は起床後1時間以内の朝食を食べる前、大抵の人は起きてすぐトイレに行きますので済ませたあとでかまいません。夜はご飯や入浴のあとに測ります。

高血圧治療薬など血圧に大きく影響する薬を使用している場合は、夜の服用から測定までの時間間隔をできるだけ一定にしましょう。

次に測定方法です。椅子に座り、説明書の通りに測定器を装着したら1~2分程度安静にしましょう。測定の直前は走ったり階段を昇降したりしてはいけません。

そして、腕の帯がちょうど心臓の高さと同じになるようにすることが非常に重要なポイントです。血圧はちょっとした圧力で大きく変化する値ですので、腕帯が心臓よりも10 cm下がるだけで7 mmHg上がり、10 cm上がれば7 mmHg下がってしまいます。
これは知らなければうっかりやってしまいそうですよね。

血圧は継続して測ることに意味がある

血圧を測るとついついその結果に一喜一憂してしまいがち。しかし少し測定方法が変わるだけでも結果が変わる血圧は、測定時の環境の変化にも敏感で、たまたま高く出たり、低く出たりすることがあります。

したがって1回きりの結果で判断するのではなく、長期的に記録をつけ、振れ幅を含めて上昇、低下どちらの傾向にあるのかを見るようにしましょう。

また、結果が悪かったからといって納得するまで測り直してしまうと正確な結果は得られませんので、「1度に測り直すのは2回までで結果は平均をとる」などルールを決めるのも効果的ですよ。

白衣高血圧と仮面高血圧

家で測るときには正常なのに、病院や健康診断で測ると血圧が高くなってしまう症状を白衣高血圧、逆に病院や健康診断では正常で、家で測ると高

くなる症状を仮面高血圧といいます。これら2つの症状は確かに存在し、誰でもなりうることです。

しかし、お客様がこのような症状を相談してきたときすぐに白衣高血圧や仮面高血圧を疑い、伝えてしまうといたずらに不安を煽ることになってしまいます。したがって、まず先に正確に測定が出来ているかを確認するようにしましょう。

健康意識が高まり、毎日血圧記録をつけている方も増えました。せっかく毎日測定しているなら正しく測ってもらいたいですよね。血圧の話題は商品をおすすめする際のきっかけとしても使えますのでぜひ覚えておいてくださいね。

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