登録販売者.com

ログイン 無料登録

登録販売者ドタバタ劇場

本当にその下痢、市販薬で治せる下痢ですか?

お腹が弱い方の中には普段から、少しでも緊張することがあったり、大切な約束がある度にトイレの心配をする方も少なくはないと思います。そんなときに下痢止めというのは心強い味方ですよね。ですが、市販薬では治せない下痢があるということをご存知でしょうか?

下痢とは?

下痢という症状は、便に含まれる水分が普段よりも多くなってしまっている状態によって起こります。下痢が起こる際には、さまざまな原因があるのですが、疾患に伴う下痢であったり、細菌やウイルスの感染に伴う下痢である場合には、発熱などの他の症状が出てしまうこともあるでしょう。

下痢にもいくつか種類や程度があります。少し普段よりも柔らかくなっている程度のものから、ほとんど水のような状態で形がわからないようなものまでさまざまです。

下痢の原因には何があるの?

下痢が起こる原因は、本当に多種多様です。まず緊張や不安からくるストレス。これによって下痢が起こってしまう人は少なくないのではないかと思います。

また、食中毒などの感染によって起こる下痢。食べたものが腐っていたり、衛生的な管理がされていなかった場合に起こってしまう下痢です。これには下痢以外に発熱、嘔吐、腹痛などの他の症状が伴うことが多いです。

そして、何か食中毒や感染症以外の他の疾患に伴う下痢です。これは、注意をしなければならない下痢です。この場合には下痢以外の他の症状も出ることもありますが、下痢そのものに特徴があることがあります。血が混ざっていたりする可能性があるため、便をよく観察することが大切です。

市販薬で治せない下痢はどんなもの?

このようにさまざまな下痢がありますが、市販薬で止めてはいけない下痢というものがいくつかあります。
まず、便の特徴として血便や黒色便のように便に血が混ざっていて色が変化しているもの。そして発熱や腹痛、吐き気を伴う下痢です。

他の疾患に伴う下痢は市販薬で対応するのではなく、早急に病院に相談するべきでしょう。

また、食中毒のような感染性の下痢は、完全に腸の動きを止めてしまうと、菌を体内に保有したままにしてしまうことになるので、下痢止めを安易に使用することは推奨されてはいません。そのため、症状が辛い場合には医師に相談してみましょう。

面接や受験などといった、緊張性の下痢であれば下痢止めを使用してみても大丈夫。ですが、初めて使用する場合には何を使用したらいいのかわからないことも多いと思います。そういう場合にはドラッグストアにいる薬剤師や登録販売者に症状を説明し、自分に必要な薬を選ぶことができると良いですね。

下痢止めを使用していても下痢が長引く場合には、もっと他の原因が考えられるので注意して使用しましょう。

下痢というのは急に来てしまっては困る症状の一つですよね。自分が使用する下痢止めを一つ持っているだけでも、不安や緊張が和らぐのではないでしょうか。さまざまな薬の中からお客様に正しく薬を選択していただくためにも、登録販売者は的確なアドバイスができることが大切です。

arrow_drop_up