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登録販売者ドタバタ劇場

容器の先をまぶた、まつ毛に触れさせないこと。また、混濁したものは使用しないこと

医薬品の使用期限は通常3年程度ですが、それは正しい方法で使用・保管された場合のみ有効です。正しく保管するには物理、化学、衛生などさまざまな知識も必要ですので、添付文書に記載された方法がなぜ優れているか、また、なぜしてはいけないかを考え、お客様に説明できるようにしておきましょう。

記載される商品と場所

この注意書きは眼科用薬、つまり目薬やコンタクトレンズ洗浄液の「用法および用量に関連する注意」の項目に記載されています。コンタクトレンズ洗浄液には、容器の先をコンタクトレンズや指にも触れさせないよう注意喚起されています。

記載される意味とお客様へのアドバイス

この注意書きは主に細菌等の汚染を防ぐことと、汚染された医薬品の使用を防ぐために記載されています。

容器の先をまぶたやまつ毛、あるいは眼球に触れさせてしまうと涙液、目やになども薬液に混入しますし、雑菌も容器内に進入します。これらに汚染された医薬品を再び本人や家族が使用すると、眼を傷つけたり、感染したりする可能性が高くなります。

また、薬液が混濁したものは細菌が繁殖していることも多いので絶対に使用することのないようお客様に伝えましょう。

目は体の中でも特にデリケートかつ重要な部分ですので、目に使用する医薬品は製造時もそれ以外のものに比べて厳しい基準が定められています。しかし、お客様の使用方法や保管方法によっては目への使用に適さないものになってしまうため、使用前に添付文書をよく読むよう注意しておけると良いですね。

抗菌目薬と感染を防ぐ工夫

目薬には結膜炎などに使用する抗菌用の商品がありますよね。お客様によくある勘違いとして、「抗菌目薬は細菌に汚染されても抗菌薬によって保護されるので問題ない」という考えがあります。
もちろんこれは間違いで、抗菌成分が含まれていたとしても薬液に細菌が混入してしまえば汚染され、繁殖してしまいます。

したがって、抗菌成分の有無に関わらず感染している部分には容器の先を絶対に触れさせないようにし、家族内での使いまわしもしないようアドバイスをしましょう。抗菌目薬には使いきりタイプの商品もありますので、可能であればそちらを使うとより安全です。

近年ではパソコンなどを使用する仕事が多く、疲れ目やドライアイに悩むお客様も増えました。またカラーコンタクトなどの使用で、コンタクトレンズ用品を使用するお客様も多くいます。使用方法をきちんと説明し、正しく扱ってもらえるようアドバイスをしましょう。

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