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啓発活動に参加してみよう! 試験にも出るその内容とは?
薬物乱用防止期間
「ダメ。ゼッタイ。普及運動」
薬物乱用は世界的に問題視されていることであり、乱用者の低年齢化や健康被害、二次的犯罪が多発しており、国内でも深刻化されています。
この危険ドラッグ乱用をなくすために、国・都道府県・その他の団体が連携して薬物乱用防止対策をしています。
1987年に開催された「国際麻薬会議」の終了日である6月26日を「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」とし、国民ひとりひとりの薬物乱用に関する意識を高めるための普及運動をする期間を『薬物乱用防止期間』と呼んでいるようです。
主催は厚生労働省・都道府県・(公財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターであり、期間は6月26日が入るように6月20日から7月19日までの1か月間です。
「ダメ。ゼッタイ。」を合言葉に小学生、中学生、高校生やボランティアの方々が街頭キャンペーンを行ったり、募金箱の設置やポスター掲示など行っているようです。
薬局やドラッグストアでもポスターを貼ったり、駅前で募金活動をされている方を見かけたりしたこともあるのではないでしょうか。
薬物乱用や薬物依存は麻薬や覚せい剤などの違法薬物に起こるものだというイメージを持つ人が多く、ドラッグストアで簡単に購入できる一般用医薬品でも起こる可能性があることを伝えていく必要があります。
啓発活動に参加ができなくても、この期間に改めて危険性を患者様、お客様へお伝えできるように、少し意識をしてみるだけでも変わるのではないでしょうか。
薬と健康の週間
この「薬と健康の週間」では、医薬品を正しく使用することの大切さを一人でも多くの方に知ってもらうことに重点を置いています。
厚生労働省・都道府県・日本薬剤師会および都道府県薬剤師会が主催し、期間は10月17日から23日までの1週間です。
厚生労働省のホームページには、「ポスターなどを用いて積極的な啓発活動を行う」と記載されていますが、薬局や市役所等においては、ポスターだけでなく献血やおくすり・健康相談などを中心として、医薬品の適正使用について改めて理解して頂く活動をしているようです。
こちらもポスターなど見たことがある方もいるのではないでしょうか。
この啓発活動は薬局など薬剤師が中心となって行われているように感じますが、登録販売者も立派な医療従事者です。市販薬も誤った使い方をしてしまうと副作用が出たり、逆効果になってしまったりすることもあります。
専門家としてこの活動にも積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
登録販売者試験に出る内容
今回はこの2つの啓発活動についてまとめてみましたが、どちらも登録販売者試験に出る可能性がある内容になっています。
特に、期間の部分でひっかけ問題が出ることがあります。これから試験を受ける方は、なんとなくでも良いのでいつ頃に行われる活動なのかを覚えておくと損はないでしょう。
どうしても覚えられない方は
- 『薬物乱用防止期間』は『期間』というくくりのため、少し期間が長いというイメージ→1か月間の活動
- 『薬と健康の週間』は『週間』なため期間が短いイメージ→期間は1週間
などとざっくり覚えておいても良いかもしれません。
もちろん覚えられる方はいつ行われるのかも覚えておいた方が、試験の時に素早く回答できるようになると思います。
また、その他の選択肢としては、薬物乱用が一般用医薬品でも起こる可能性があることや、登録販売者も適切なセルフメディケーションの普及定着や、医薬品の適正使用のための活動に積極的に参加する必要があることなど、落ち着いて解けば解けるような問題が出る可能性が高いです。
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