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医薬品と医薬部外品ののど飴はどう選ぶ?
薬効を期待できる医薬品、医薬部外品ののど飴
形はのど飴でも医薬品に分類されていれば立派に薬ですし、医薬部外品でも薬に準ずる効果を持っています。飲み薬同様、気道を拡げて息を楽にしたり、のどの殺菌効果があったりする商品もあります。
したがって、このようなのど飴は薬を提案する際の選択肢のひとつとして考えてください。それでは実際に医薬品ののど飴を使用する場合、何に気をつけなければならないのでしょうか?そう、副作用ですね。
危険性は高くないとされる第3類医薬品であっても薬は薬。用法用量を守らなければならないのです。それでは医薬部外品には回数制限がないかというとそうでもありません。
劇的な治療効果や副作用が現れることはほとんどない医薬部外品ですが、薬効成分が含まれていますので用法用量が定められています。しかし医薬品よりは規制が緩く、コンビニや、駅等でも販売しているため入手が簡単という特徴があります。
早朝や深夜、寄り道をする余裕がない時にはおすすめですが、お店で商品を提案する立場である登録販売者にはあまり関係はないかもしれませんね。
回数制限のない食品ののど飴
食品に分類されるのど飴の、医薬品や医薬部外品との大きな違いは用法用量の規定がないこと。
つまり、回数の制限なく使用することができるのです。薬効成分は入っていないため治療効果は期待できませんが、のどを潤しておくだけでも楽になることは多いですよね。そのような場合には、食品ののど飴をおすすめしましょう。
薬効成分が入っていない点では通常の飴と効果は変わりませんので、のど飴にこだわらず単に味で選んでもらってもOK。とはいえ、ミルク飴などクリーミーさの強い味はより痰を排出しにくくしてしまうことがありますので気を付けてくださいね。
カロリーが気にならないシュガーレス
分類以外に、お客様がカロリーを気にすべきかどうかも商品選択のチェックポイントです。中には治療で糖質制限などを行っている方もいるので、そうした場合におすすめできるシュガーレスののど飴も見つけておきましょう。反対にのどの痛みであまり食事をとれていない、疲労がたまっているなどで痩せ型のお客様にはカロリーのあるのど飴のほうがおすすめ。
若い女性などでは普段の習慣でカロリーの少ないものを選びがちですが、体力が落ちている時にはこまめに糖分補給するのも大切です。もちろん、長期に使用するときはシュガーレス、など、場合によって調節してくださいね。
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