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現場で役立つ季節の健康ネタ

ルテインと名前は似ていますが、別物です~ルチン~

昨年、インターネットでこういう話が話題になったのをご存知でしょうか? ●「そば湯知らない」女性ブログに驚き殺到 「東日本の風習」は本当なのか(J-CASTニュース) https://www.j-cast.com/2016/11/15283412.html?p=all そばの茹で汁を飲む彼氏を「受け入れられそうにない」と言った女性への反応がネット上で大きく広がりました。 関東と関西の食文化の違いなども議論されたようですが、関西でもそばの専門店に行けば必ずそば湯は出てきますので、東日本だけの風習ではないと思いますが…。

そば湯に含まれる効果とは?

さて、ちゃんとそば湯を出せる専門店なら必ず出すというのには、もちろん理由があります。べつにもったいないからゆで汁も飲ませてしまえ!というわけではないのです。

そばにはルチンというポリフェノールが含まれますが、これには活性酸素を除去する酸化防止作用があり、毛細血管を強くしたり、血圧を下げる効果があるとされています。毛細血管に良い成分ですので、血流改善にも効果が期待できます。

ルチンの働きとは?

血管によく、血流改善に良いとされるわけですから、心疾患、糖尿病、認知症の予防にも良いとされています。また、ルチンはビタミンCの吸収も促進します。

●ルチン(わかさ生活)

http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/rutin/

名前は似ていますが、カロテノイドの一種である「ルテイン」とは別物です。
ルテインは脂溶性、ルチンは水溶性になります。そば湯を飲む理由はこれなんですね。水溶性のルチンは、茹でるともちろん茹で汁のほうに流れ出てしまいますから、そのルチンを無駄なく摂取するために、そば湯を飲むと良いのです。

韃靼そばってなに?

おそば屋さんのそば湯とはまた別に、ルチンが多く含まれるのが韃靼そばです。なんと普通のそばの100倍以上とも言われるとか!

●韃靼そばとルチン(日穀製粉株式会社)

http://www.nikkoku.co.jp/entertainment/dattansoba/rutin.php

ただし、韃靼そばは別名「苦そば」と呼ばれるくらいですので、日本ではあまり普通のそばとしての食用には使われていません。多くはそば茶や加工品として流通しているようですね。

苦味の原因は、含まれるポリフェノール=ルチンの含有量の多さです。より多くルチンを摂りたい方には、そば湯よりも韃靼そば茶がオススメです。

ただし、そばは強いアレルギー反応を起こす物質ですので、そばアレルギーの方にはどちらも厳禁です。気をつけてくださいね!

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