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現場で役立つ季節の健康ネタ

ピンポイントの目的用途を理解しないといけないかも?~新タイプの胃腸薬~

田辺三菱製薬から発売された胃腸薬が、従来のものとは少し違った新タイプなんだそうです。どういうふうに違っているのでしょう?

肝臓に働きかける胃薬とは?

●肝臓に直接作用するタイプの胃腸薬が発売(マイナビニュース)

http://news.mynavi.jp/news/2016/04/02/036/

●「タナベ胃腸薬ウルソ」(公式ページ)

http://t-urso.jp/

「タナベ胃腸薬ウルソ(20錠)」 980円・税別

「タナベ胃腸薬ウルソ(60錠)」 2,650円・税別

通常、胃腸薬というと胃酸をどうこうしたり、胃腸の粘膜を守る作用のものが多いですが、この商品は肝臓に働きかけて、胆汁酸の分泌を促します。

脂肪による胃もたれの改善

胆汁酸は胆汁の主成分で、脂肪成分の分解・吸収に関わりますので、必然的にこのお薬は、脂肪による胃もたれを改善するということになります。

●胆汁酸と胆汁(順伸クリニック胆汁酸研究所)

http://jbile.sakura.ne.jp/aboutba.html

このお薬の有効成分は「ウルソデオキシコール酸」になりますが、これは一旦腸で吸収され働いた後も、再び腸から95%以上が再吸収されます。
すぐに排出されないので、1回飲めば長く効くというわけですね。

脂っこい料理や焼肉が大好きだけど、食べると胃もたれする……というような方にドンピシャな効能ということです。

逆に言うと、胃酸が出過ぎて逆流性胃腸炎で悩んでいる方や、タンパク質や糖質の消化がしづらいという方には、目的用途が違う胃腸薬ということになってしまうのでしょうね。

外食が多い、脂っこいメニューの宴会などが続くという方にはぴったりのお薬となりそうです!

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