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キンカンに馴染んだお客様に虫さされパッチを勧めるには

ムヒやマキロンなど、いくつかパッチタイプの虫さされ用医薬品が販売されていますね。液体やクリームとは少し勝手が違うため、これまで塗り薬しか使っていなかったお客さまにはおすすめしにくいと感じていませんか?今回は虫さされパッチ商品の特徴について考えていきましょう。

最大の特徴はかきむしり防止

大人でも寝ている間に虫さされをかき壊して血が出たり、跡が残ってしまったりすることはありますよね。特にお子様は寝ている間だけでなく起きている時もガマンできずにかきむしってしまいます。清潔ではない爪でかくこともあるため、雑菌が入り大きく腫れ上がってしまうことも。

このようなかき壊しの防止に、とっても役立つのが虫さされ用のパッチタイプなのです。患部を包みこんで貼るため、爪で傷付ける心配がありません。

また、液体タイプやクリームタイプはすぐに流れてしまうため水で洗うことができませんが、パッチタイプであれば手を洗う程度でははがれず安心です。キャラクターがプリントされた商品も多く、薬をいやがるお子様にはおすすめしやすいですね。

効きめは?時間がかかるの?

パッチタイプを使ったことのないお客さまが気になるのはなんといっても効きめ。かゆくてたまらない患部なのに、効くまでに時間がかかってしまっては辛いですよね。

しかし、心配はありません。塗るタイプと同様の有効成分が、特殊な製剤技術ですばやく放出されるよう設計されている為、貼ってすぐにかゆみが鎮まります。

ただ、液体やクリームと異なり、使用後すぐの清涼感は得られないため、清涼感を求めるお客さまにはあまり向きません。逆にメントールなどのスッとする感覚が苦手という方にはとてもおすすめできる商品です。この点からもお子様に向く商品といえます。

はがすタイミングはいつが良いか

パッチタイプは湿布などと同様、いつ剥がすか、または張り替えるかについて質問されやすいですね。虫さされパッチについては1日に数回と記載されている商品が多いため、4~5時間程度で剥がすか、張り替えるのが良いでしょう。

もちろんお風呂やプールで自然に剥がれてしまった場合はそれより短くてもかまいません。また、肌の弱いお客さまには塗るタイプをおすすめするか、パッチタイプでも1回の貼り付け時間を短くするよう説明しましょう。

アウトドアでの活動が増えるこの季節。虫さされ用医薬品をご案内することも増えますね。普段、塗るタイプのみ使っているお客さまでも手を洗うたび塗りなおすなど、不便を感じているかもしれません。こんな商品もありますよ、とパッチタイプをおすすめしてみるのも良いですね。

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